研究課題/領域番号 |
12650408
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
システム工学
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
本多 中二 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (30017420)
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研究分担者 |
板倉 直明 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30223069)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 知的システム / ファジィ手法 / 脳機能 / 学習 / ハードウェアシステム / ハードウェア |
研究概要 |
我々は、知的システムの新しい方法論として、複雑な数式を使わずあいまいなパターン情報の取得と変形に基づいた能動的学習法(Pattern Information Based Active Learning Method ; PBALM)を提案してきた。PBALMは、ファジィ概念をもとに考え出されたものであり、人間の脳の情報処理過程をアルゴリズム化したものである。しかし、ファジィの一般のアプリケーションにみられる言語のあいまい処理とは異なり、PBALMではあいまいなパターン情報上での処理を特徴としている。これは、人間が複雑な対象を理解・学習しようとするとき。数値的な解釈ではなく、パターンのようなイメージ形式で情報を処理しているという性質を模擬したものである。 評価ボードによる実験でIDSハードウェアの有効性を確認したのち、「HIDS」と名付けた新しいIDS処理ユニットを開発した。そして、100MHzで動作するIDSコントローラを実装するプリント基板を設計し、さらにHIDSの性能試験では、4台のHIDSカードを搭載した、PBALMシステムを製作した。その結果このHIDSを使用すれば、実時間性を要するシステムのモデリングや制御にPBALMシステムを適用することが可能となり、人工知能やロボットの手法として有効に用いられることが明らかになった。 PBALMにはインクドロップスプレッド(IDS)とよばれる複数のパターン生成・処理ユニットがあり、対象システムのモデリングに有用な情報を学習的に生成する機能をもつ。ここで複雑で大規模なモデリングを可能にし、かつ耐故障性のあるPBALMを実現するには、IDS専用のハードウェアが必須となる。そこで非厳密な処理ではあるが、頑健性があり高速で高精度なPBALMのハードウェアシステムを開発するため、我々はまず市販の汎用評価ボードを用いて試験的にIDSのハードウェアを設計し、そのハードウェア化にどの程度の効果があるかを検証した。
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