研究課題/領域番号 |
12650447
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
制御工学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
杉本 謙二 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (20179154)
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研究分担者 |
佐藤 淳 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (60324969)
笠原 正治 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (20263139)
鈴木 正之 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20023286)
穂高 一条 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00293663)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 多項式行列 / 制御工学 / システム理論 / 行列代数 / 伝達関数 / 情報システム / 制御系設計 / 既約分解 |
研究概要 |
1.数値的に安定な計算手法として知られている逐次QR分解を多項式行列に適用することにより、連続時間多入出力システムに対するMRACS型適応制御の新しい設計手法を完成した。これは従来の逐次最小2乗アルゴリズムよりも条件数の面で優れており、計算機処理に適している。 2.線形行列不等式(LMI)を用いた数値最適化のアルゴリズムを用いてロバスト安定性を解析し、既に提案されていたロバスト制御・最適制御の多項式設計法を拡張した。さらに、この設計手法を航空機の運動制御に適用した。これにより、アメリカ航空宇宙学会(AIAA)において活発に研究されている「固有構造配置」が、本研究で扱っている多項式行列の手法と密接な関連があることを示すことができた。 3.情報システムの分野では、WDMリング網におけるGMPLSを用いた波長パス設定方式を、オペレーションズ・サーチの分野でよく知られた待ち行列理論の手法を用いて性能評価し、さらにATM-ABRサービスにおけるセル・スケジューリングの新たな手法を提案した。これは、情報通信の際にしばしば問題となるジッタの抑制に有効であることが、シミュレーションにより確かめられた。 4.一方、GF(2)体上へ多項式行列を拡張し、これによって情報システム理論を構築するという目標については困難な点が多く、現在も研究を継続中である。
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