研究課題/領域番号 |
12650456
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山本 泰彦 筑波大学, 機能工学系, 教授 (40061220)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 樹脂エマルション / 水平継目 / 打重ね / 打継ぎ / コールドジョイント / 結合強度 / ブリーディング / 打継ぎ強度 / 水平打継目 / コンクリート / ポリマーセメント |
研究概要 |
現場で広まっているコンクリートの打継ぎの簡便法、すなわち、通常の打継ぎ処理に代わる樹脂エマルション散布工法に関し、その信頼性を確認するとともに、コールドドジョイント発生防止策としての適用性を調べる実験的研究を行った。本研究の主な結論を以下に示す。 1.振動だけが伝わる部位では、プロクター貫入抵抗値が0.10N/mm^2以下である間に打ち重ねれば、コールドジョイント(施工不良による水平継目)は発生しない,貫入抵抗値が1.0N/mm^2となる凝結レベルでは、振動条件によってはコールドジョイントが発生する可能性がある。 2.ブリーディング量が多い(水セメント比が大きい)場合にブリーディング水を除去しないで樹脂エマルションを散布すると、打重ね面あるいは打継面の結合強度は著しく損なわれる。 3.ブリーディング水を除去して樹脂エマルションを散布すると、打継面の結合度は無処理の場合に比べて改善される。しかし、この効果は一般の打継ぎ処理工法を採用した場合と同程度以下であり、打継処理代替工法として樹脂エマルション散布工法を適用するのは適当でない。 4.樹脂エマルションを表層改質剤として散布し、打継ぎ時に樹脂エマルションとセメントとを混合した樹脂ペーストを打継面の1kg/m^2程度塗布する方法を採用すれば打継ぎ強度は従来工法による場合より強くなる。 5.コールドジョイント防止策としての樹脂エマルション散布工法は、樹脂エマルションの種類、散布量配合等によって有効な場合もあるが、一般にはその適用効果はほとんどない。
|