研究課題/領域番号 |
12650540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
村尾 直人 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00190869)
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研究分担者 |
山形 定 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80220242)
太田 幸雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00100058)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 還元性硫黄化合物 / 硫化カルボニル / 二硫化炭素 / ごみ埋立地 / 排出量 / 成層圏エアロゾル / 地球温暖化抑制 / 埋立地 / 発生量 / 含硫黄ガス総濃度測定 |
研究概要 |
硫酸エアロゾルやその前駆体となるガス状硫黄化合物は、様々な地球規模大気環境問題に関連し、大きな役割を果たしている。特に硫化カルボニル(COS)は、成層圏硫酸エアロゾルの生成に関連し、地球温暖化や成層圏オゾン層の破壊に影響を与えていると考えられている。しかし、現在のところ、成層圏硫酸エアロゾルの生成に対するCOSの寄与の大きさについては十分に評価されていない。また、都市域、特に発展途上国の人間活動に伴うCOSやCOSの前駆体である二硫化炭素(CS2)の発生量の評価はきわめて不十分である。 以上の点を背景として、本研究では、成層圏硫酸エアロゾルの生成に対するCOSの寄与を再評価するとともに、ゴミ埋立地からの還元性硫黄化合物排出量の測定を行った。結果を以下にまとめる。 ・成層圏硫酸エアロゾルの生成に対するCOSの寄与が成層圏オゾン層の破壊によって大きくなっていることを明らかにした。 ・ゴミ埋立地からの排出量を測定した結果、混合ゴミ埋立地からのCOSやCS2の排出量が、焼却灰埋立地と比較して格段に大きいことを明らかにした。 これらの結果が示唆することは以下の点である。すなわち、焼却処理が進んでいる先進国の埋立地からのCOSやCS2の発生量は比較的小さく、成層圏エアロゾルを介した温暖化抑制効果への寄与は小さい。しかし、開発途上国においては、一般に適切な水処理やゴミ埋立が行われておらず、これらの過程に伴う硫黄化合物の発生量は先進各国よりも格段に大きいことが予想される。途上国が多く存在する熱帯域においてはCOSの成層圏への鉛直輸送や成層圏におけるCOSの光解離が活発に起こり、成層圏硫酸エアロゾルの生成に大きく寄与している。今後、熱帯域におけるCOSやCS2等硫黄化合物の濃度や発生量などの実測が必要である。
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