研究課題/領域番号 |
12650579
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
本間 俊雄 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (60311883)
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研究分担者 |
山本 憲司 鹿児島大学, 工学部, 助手 (70311884)
皆川 洋一 鹿児島大学, 工学部, 教授 (30128459)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 生物的アプローチ / セル・オートマトン / 遺伝的アルゴリズム / 免疫アルゴリズム / 最適化 / 構造形態創生 / テンセグリティ構造 / 育種システム / 構造形態 / 満足化 / 複合ケーブル構造の形態決定 / 移動座標系 |
研究概要 |
H12年度は生物的アプローチの計算方法による基礎研究、H13年度は、建築構造解析、特に構造形態の創生や逆問題の解析、同定解析に応用する生物的アプローチ(セル・オートマトン(CA)法,遺伝的アルゴリズム(GA),免疫アルゴリズム(IA))の理論展開と基本的なプログラム開発を完了した。また、これらの考え方を発想支援システムへと発展させるための可能性を調べ、基本的な考え方と試作システムの開発を進めた。H14年度は、これらの成果を基に、各生物的アプローチを有機的に関連付けた育種法(simulated breeding method)と呼ばれる方法の基礎を確立させ、大空間構造物の構造形態創生発想支援に関する試作システムの開発を中心に研究開発を実施し、育種法の可能性を調べた。 建築構造の形態を求める問題では大域的最適解だけが要求されるわけではなく、デザインを考慮した実現可能な評価の優れた準最適解を得る方法が重要である場合が多い。ここに、数理的な一義的に解を決定しようとする方向ではなく、生物的アプローチによる多様性を追求した多くの準最適解を設計者の発想に基づいて、設計者の評価を直接構造評価に反映させることが可能なシステム開発が要求され始めている。特に、大空間構造は、デザイナーの描いた形状が必ずし、構造として適切であるかどうかすぐには判定できないため、ここで試作した生物的アプローチを利用した育種法による発想支援システムは、デザインの幅を広げる可能性を有する。本研究では、生物的アプローチ利用による発想支援の基本的な考え方が明確にできた。なお、種々の分野における育種法は進化的な計算手順による内容ではあるが、本研究により、盆栽的な方法による形態創生を可能とする考え方も新たに提案できた。
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