研究課題/領域番号 |
12650668
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機材料・物性
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
熊田 伸弘 (熊田 信弘) 山梨大学, 工学部, 教授 (90161702)
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研究分担者 |
木野村 暢一 山梨大学, 工学部, 教授 (50029732)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ビスマス酸化物 / 混合原子価 / 水熱反応 / 結晶構造 |
研究概要 |
水和ビスマス酸ナトリウム(NaBiO_3nH_2O)を用いた水熱反応により新しいビスマス酸化物の物質探査を行った結果、以下に示すよう結果を得ることができた。 1)アルカリクロム酸塩の水溶液を用いた場合には新しい化合物であるCrBi_8O_<15>を見出し、その結晶構造を単結晶X線回折データを用いて解析した。その結晶構造は酸素原子によって7配位から9配位されたビスマス原子と(CrO_4)^<2->から形成されたシートが積み重なっていた。また3価のビスマスに特有な孤立電子対の位置を計算により求めた。その結果、孤立電子対はシートが積み重なる方向に互いに向き合っていることがわかった。 2)マンガン、バナジウム、モリブデンおよびタングステンを含む水溶液を用いた場合にも新しい結晶相が得られることを見出し、その結晶構造解析を行っている。 3)上記の新しいビスマス酸塩について酸化触媒への応用を検討している。 水和ビスマス酸ナトリウム(NaBiO_3nH_2O)を用いた水熱反応により合成されたAgBiO_3などの5価のビスマスを含む化合物を出発物質として用いた水熱反応においても新しい化合物を合成することができ、現在その結晶構造解析を行っている。 水熱反応以外でもMgO-Nb_2O_5-Bi_2O_3系において新しい化合物を見出し、その結晶構造を解析中である。
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