研究課題/領域番号 |
12650696
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
七澤 真人 山梨大学, 工学部, 教授 (70020451)
|
研究分担者 |
桑原 哲夫 山梨大学, 工学部, 助手 (70273034)
平井 美智子 山梨大学, 工学部, 助手 (00303397)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2001年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | ビオロゲン / 光還元発色 / フォトクロミズム / 二色性 / 溶剤のイオン化ポテンシャル / 光還元 / サーモクロミズム |
研究概要 |
対アニオンをアルキルホスホン酸、アリールホスホン酸とした新規なビオロゲンをビピリジニウムハライドのアニオン交換反応により合成した。ホスホン酸は一塩基酸として結合し、そのイオン強度が小さいため、融点以下で分解した。これらビオロゲンビスホスホン酸塩の溶液中、ポリマーマトリックス中、固相フィルムの光還元発色と二色性を検討し、溶液中ではイオン化ポテンシャルの高い溶媒程還元量は少なく、電子供与性のホスホン酸アニオンにおいても、高希釈状態では周囲の溶媒分子からの電子移動が主たる光還元過程であることを明らかにした。電子供与性のないポリ塩化ビニルフィルムの光還元はホスホン酸対アニオンからの電子移動が主反応で、酸素の無い状態では可逆的な電子移動が起こることを明らかにした。 ビオロゲンに長鎖アルキルホスホン酸を加えた固相フィルムでは、溶融フィルムを除冷後、光照射することにより530nm付近の二量体の吸収が増加し、二色性を示すことを見い出した。しかし、その吸収量は小さい。アルキルホスホン酸の配向効果大きくする為には、添加ホスホン酸を過剰に加える必要があるが、マトリックスが酸性になるためラジカル生成量が減少する。ビオロゲンと相溶性があり、中性なホスホン酸誘導体の検討が必要であった。
|