研究課題/領域番号 |
12650758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学工学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岩井 芳夫 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (80176528)
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研究分担者 |
米澤 節子 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (50294898)
東 秀憲 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (40294889)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 超臨界二酸化炭素 / エントレーナ効果 / 水 / パルミチン酸 / カフェイン / フーリエ変換赤外分光 / フーリエ変換赤外分光器 / 赤外吸収スペクトル / カリオフィレン / アネトール |
研究概要 |
超臨界二酸化炭素および超臨界二酸化炭素+水に対するパルミチン酸の溶解度をオンラインフーリエ変換赤外分光器を付属した循環法にて313.2K,15.0MPaで測定した。水の濃度の増加に伴いパルミチン酸の溶解度は増加した。特に水の飽和点付近で急激に増加し、パルミチン酸の溶解度は水を添加してないときに比べて約16%増加した。さらに、超臨界二酸化炭素+パルミチン酸系に水を添加してパルミチン酸のC=0伸縮バンドを観察したところ、パルミチン酸と水の相互作用種が生成していることがわかった。そこで、パルミチン酸モノマー、パルミチン酸ダイマーおよびパルミチン酸と水の相互作用種の濃度を求めたところ、水を添加してもパルミチン酸モノマーおよびパルミチン酸ダイマーの濃度はほとんど変化しないが、水の濃度の増加に従いパルミチン酸と水の相互作用種の濃度は増加し、その増加量はパルミチン酸の溶解度の増加量とほぼ等しいことがわかった。また、超臨界二酸化炭素中では、パルミチン酸1分子と水6分子が相互作用していることが示唆された。次に、同じ装置を用いて、超臨界二酸化炭素および超臨界二酸化炭素+水に対するカフェインの溶解度を313.2K,15.0MPaで測定した。水の添加によるカフェインの溶解度の上昇率は最大18%であった。また、カフェインの赤外吸収ピークの形状は水を添加しても変化せず、新たなピークも出現しなかったことから、カフェィンと水は特別な相互作用種を作らないものと推察された。
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