研究課題/領域番号 |
12660020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
恒川 篤史 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60227452)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 純一次生産力 / PAR / バイオマス / スペクトル植生指数 / 光合成 / 光量子センサ / 熱放射センサ / 放射変換効率 |
研究概要 |
アジア地域を対象として、2000年のデータを用いて、砂漠化の可能性のある地域の抽出を試みた。方法:ある特定地域における実際のNPP(以下、現状NPPとよぶ)を推定するために、広域NPPの推定モデルであるCASAモデルに、とくに乾性地植生に合うように改良を加えてNPPを推定した。具体的には、NDVIとfAPARの関係から得られた回帰式をfAPAR推定式とし、また、水分ストレスサブモデルの中の土壌水分推定モデルを改良した。気温ストレスはNDVIが最大になる月の気温を最適気温としているが、最適気温は2000年にNDVIが最大になった月ではなく、例年NDVIが最大になる月のものと固定した。 潜在NPPは、気候条件からNPPを推定する筑後モデルを用いた。 NPP推定に使用したデータセットは、降水量はGPCC、気温とPARはNCEP/NCAR Global Reanalysis Products、NDVIはNOAA/AVHRR USGS 1km AVHRR Global Land Dataset、上述の気温から求めた可能蒸発散量(ソーンスウェイト法)の各月別値である。また、モデルのパラメタを与えるのに必要となる植生型はNOAA GVIを用いて、我々が作成したもの、土性はFAO土壌図を利用した。 砂漠化地域では、気候条件から期待されるNPPより、現状NPPが下回ると考えられる。そこでまず、砂漠化が対象となる乾性地を抜き出し、そのなかで現状NPPが潜在NPPよりも下回る地域を抽出し、図化した。 結果・考察:GLASODによる土壌荒廃図と比較すると、中国から中央アジアにかけての荒廃地は比較的よく合致していたが、高標高地では潜在NPPの方が低めに推定される傾向がみられた。ただし、今回の結果は単年のデータの解析によるものであるため、今後、長期間のデータを用いて評価精度を高める必要がある。
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