研究課題/領域番号 |
12660029
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
北島 宣 高知大学, 農学部, 助教授 (70135549)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | カンキツ / 染色体 / 核型 / ギムザ染色 / CMA染色 / GISH / 染色体対合 / 高次倍数体 / CMA / 染色体識別 / 染色体構成 / 染色体対合様式 |
研究概要 |
2n=18のカンキツ染色体はCMA染色のバンドパターンによりA〜E型の5種類に分類されるが、同型染色体の識別は困難である。そこで本研究では、CMA染色とGISH法による同型染色体識別の有効性について検討するとともに、'土佐文旦'と'水晶文旦'との交雑実生個体群の核型分析を行い、'土佐文旦'染色体の対合様式を明らかにしようとした。 1.'土佐文旦'と'水晶文旦'との交雑実生二倍体38個体ではCMA染色により13種類の染色体構成が認められ、それらの核型分析から'土佐文旦'の染色体対合様式は、AB+CC+CC+CD+DE+EE+EE+EE+EEまたはAB+CC+CC+DD+CE+EE+EE+EE+EEと推定された。さらに、交雑実生三倍体および四倍体実生の核型分析から、二倍体間交雑で三倍体が出現するのは、非還元雌性配偶子と非還元雄性配偶子のどちらにも起因する場合のあることが明らかとなった。 2.CMA染色によるCMA(+)領域の相対的な大きさの違いを指標とすると、C型染色体は'谷川文旦'とダイダイで2種類に、D型染色体は'吉田ポンカン'とダイダイで3種類に、'無核紀州'で2種類に識別できた。 3.GISH法により'土佐文旦'および'水晶文旦'における同型染色体の識別に有効なプローブを検討した。'土佐文旦'ではウンシュウミカンDNAをプローブとすると、シグナルの色調と大きさの違いから、9本のA〜D型染色体を8種類に、'水晶文旦'では'ダンカン'グレープフルーツDNAをプローブとすると、9本のA〜D型染色体を7種類に識別できた。 4.'土佐文旦'染色体に数種カンキツDNAをプローブとしてGISHを行った結果、シグナルの色調の違いから'土佐文旦'に対して'水晶文旦'はDNAの類似性が最も高く、ブッシュカンは比較的近縁で、ネーブルオレンジとウンシュウミカンは比較的遠縁であることが示された。また、'土佐文旦'と'ネーブルオレンジとの正逆GISHから、両種の同型染色体はいずれも同祖染色体でない可能性が示唆された。
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