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アントシアニンによる生体酸化制御の分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12660107
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関山形大学

研究代表者

五十嵐 喜治  山形大学, 農学部, 教授 (00111336)

研究分担者 竹中 麻子  山形大学, 農学部, 助教授 (40231401)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードアントシアニン / 酸化ストレス / 糖尿病 / 肝障害 / α-トコフェロール / アスコルビン酸 / 8-ヒドロキシデオキシグアノシン / NADPH-シトクローム-P-450還元酵素 / ガラクトサミン / グルタチオン / 酸化抵抗性 / 生体酸化 / 赤キャベツ / アシル化アントシアニン / 生体過酸化 / 脂質過酸化物 / ダルタチオン
研究概要

食品素材中に含まるポリフェノール、中でもフラボノイドが示す抗疾病機能については、これまでに多くの研究が行われてきており、各種機能が現在でも明らかにされつつある。しかしながら、同じポリフェノールに属し、また、赤〜紫色を示す果実・野菜類に含まれるアントシアニンの生理機能についてはまだ十分な研究が行われていない。実施研究では、アントシアニンが生体内で示す、新たな概能の開発と、機能の発現機構について、とくに生体内酸化制御機能に注目して研究を行った。
赤キャベツから、分離した主要な3種のアシル化アントシアニンは、パラコートで誘発したラットの生体内酸化を抑制すること、また、その作用機構の一つが、スーパーオキシドアニオンの生成と関わるNADPH-シトクロームP450還元酵素の活性阻害にあることを見い出した。一方、3種のアシル化アントシアニンは、糖尿病に伴う生体内酸化、遺伝子損傷産物としての8-ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OH dG)の増加、酸化型グルタチオンの増加、肝臓から血中へのα-トニフェロールの放出阻害などを抑制し、生体酸化に防御的に作用しているが明かとなった。
ポイズンベリーに含まれるアントシアニン(シアニジン配糖体)、およびナス主要アントシアニンのナスニンは、C型肝炎と類似の症状を示すことが指摘されているガラクトサミン誘発肝障害ラットの血漿GOT、GPT活性の上昇を抑制する他、障害に伴なうα-トコフェロールの肝臓からの血中への放出阻害,肝臓での遺伝子の損傷と急速なアスコルビン酸の減少などを抑制すことなどが明らかとなった。また、予めアントシアニンを給与した肝障害誘発ラットでは、その肝臓ホモジネートのラジカル発生剤に対する酸化抵抗性が、未給与群の場合に比べて高いことが明かとなり、一部は吸収されたアントシアニンあるいはその分解物が、生体内での直接的なラジカル消去を行っている可能性なども明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] Y.Nada, T.Kaneyuki, K.Igarashi, A.Mori, L.Packer: "Antioxidant activity of nasunin, an anthocyanin in eggplant peels"Toxicology. 148. 119-123 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Igarashi, Y.Kimura, A.Takenaka: "Protective effects of dietary cabbage acylated anthocyanins on paraquat-induced oxidative stress in rats"Biosci.Biotechnol.Biochem.. 64. 1600-1607 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大庭理一郎, 五十嵐喜冶, 津久井亜紀夫: "建帛社 東京"アントシアニン-食と健康-. 245 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y. Noda, T. Kaneyuki, K. Igarashi, A. Mori, and L. Packer: "Antioxidant activity of nasunin, an anthocyanin in eggplant peels"Toxicology. 148. 119-123 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K. Igarashi, Y.Kimura, and A. Takenaka: "Protective effects of dietary cabbage acylated anthocyanins on paraquat-induced oxidative stress in rats"Biosci. Biotechnol. Biochem.. 64(8). 1600-1607 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K. Igarashi: "Components of grapes and their functions"SCIENCE FORUM. 290-294 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] R. Oba, K. Igarashi, A. Tsukui: "ANTHOCYANINS-Food Color with Health Benefits"KENPAKUSHA CO., Ltd.. 1-245 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K. Igarashi: "Anthocyanins as plant pigment and their functions"JAPAN FOOD ADDITIVES ASSOCIATION. 33-35 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 五十嵐 喜治: "植物色素アントシアニンと機能"日添協会報. 19・12. 33-35 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 五十嵐喜治: "食品素材成分としてのアントシアニンの生理機能"FFI JOURNAL. 187. 17-28 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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