研究課題/領域番号 |
12660112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮本 有正 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (60157691)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | タウリン / タウリンクロラミン / 好中球 / NF-κB / IκB / メチオニン残基の酸化 / スルフォキサイド / 抗炎症 / NF-кB / IкB / 蛋白の塩素化 / アポトーシス促進 |
研究概要 |
この基盤研究(C)に公募する前の段階において、inhibitory proteinのα-isoform (IκBα)がTaurine chloramine (タウリンクロラミン、TauCl)による細胞処理で何らかの修飾を受け、刺激に呼応するIκBαの分解が阻害され、最終結果としてnuclear factor kB(NFkB)の活性化を阻害すること、及びその分解阻害がIκBの塩素化に起因するのではないかという予備的知見を持っていた。そこで、まず塩素化されるアミノ酸残基を決定する実験から、この研究を開始した。アミノ酸残基のなかで最も塩素化され易いのはTyr残基で、IκBαには8ヶ所のTyr残基がある。これらTyr残基をクンケル法でAla残基に変換していったが、8個全てをAlaに変えてもウエスタンブロットでバンドシフトとして観察されるIκBαの修飾は消失しなかった。同様な実験を次に塩素化され易いTrp残基に関しても試行したが、バンドシフトにはこの残基も関係しないことが分かった。そこで、IκBαのdeletion mutantを作製して、どのアミノ酸残基が修飾を受けているか検討した。その結果、45番目のMetが修飾を受けることが分かった。次に、45番目のMetを含む8個のアミノ酸から構成されるIκBαの部分的なペプチドを作製し、TauClで反応後HPLCとマススペクトルで分析した。その結果、MetはTauClで参加されサルフォキサイドになっていることが分かった。このサルフォキサイド化がIκBαのバンドシフトを起こすこと、刺激に呼応するIκBαの分解が阻害されること、その結果としてNFkBの活性化を阻害されることが分かった。この研究結果は細胞内情報伝達のなかには、蛋白のMet残基の酸化もあるということを示すとてもユニークなものであった。
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