研究課題/領域番号 |
12660123
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 広島女学院大学 |
研究代表者 |
嶋津 孝 広島女学院大学, 生活科学部, 教授 (30090400)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | エネルギー消費 / 酸素消費量 / 呼吸商 / ショウガ / ジンゲロン / ラズベリーケトン / 食欲促進物質 / 食欲抑制ペプチド / レプチン / CRH / ジンゲロール / 神経ペプチド / ニューロペプチドY / オレシン / ガラニン / メラニン濃縮ホルモン / グレリン / 生姜 / 唐辛子 / カフェイン / 香味食品 / サラトリム / ラード / 中性脂肪 / コレステロール / 過酸化脂質 / 遊離脂肪酸 |
研究概要 |
本研究は(1)生体内におけるエネルギー消費を促す食品成分の探索と、(2)中枢神経系(視床下部)に働いて食欲(エネルギー摂取)を調節する神経ペプチド類がエネルギー消費に対してどのような作用を示すか明らかにすることを目的とし、以下の実験成績を得た。 1.第一の研究では、香味食品の中でショウガならびにラズベリーに着目し、これらの香味食品がエネルギー消費に及ぼす効果を酸素消費量(VO2)と呼吸商(RQ)の面から検討すると共に、その有効成分を解析した。ラットに高糖質食あるいは高脂肪食を与え、それらの食餌にショウガ粉末あるいはその辛味成分であるジンゲロンを添加すると、両食餌群とも暗期12時間の累積VO2の上昇とRQの低下が認められた。すなわち、ショウガ(ジンゲロン)には体内の脂肪の燃焼を盛んにしてエネルギー消費を促進する効果のあることが明らかになった。また、ラズベリーの特徴的な香気成分であるラズベリーケトン(RK)の添加(0.4〜5%)によっても、同様に用量に依存して累積VO2の上昇とRQの低下が観察された。さらに、高脂肪食を1ヶ月間摂取させた場合に認められる中性脂肪の蓄積や脂質代謝異常はRKの添加によって抑制・改善されることが明確になった。 2.食欲促進物質のうち、オレキシンAの中枢投与はVO2を著明に増加させたが、NAは逆にVO2を一過性に低下させた。RQはNPY、グレリンの中枢投与で増大したが、NAの投与では一過性に低下した。ガラニン、オレキシンB、MCHはVO2およびRQに対して有意な影響を与えなかった。 他方、食欲抑制ペプチド類について調べると、レプチンはRQを低下させたが、暗期の累積VO2に対しては有意な影響を与えなかった。これに対して、CRHはRQを低下させると共に累積VO2を増加させる作用を持つことが明らかになった。
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