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シャチの人工繁殖に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12660168
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水産学一般
研究機関三重大学

研究代表者

吉岡 基  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (30262992)

研究分担者 鳥羽山 照夫  国際海洋生物研究所, (鴨川シーワールド), 所長(研究職)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード鯨類 / シャチ / 海洋哺乳類 / 人工繁殖 / ホルモン / 精子 / 排卵誘発 / イルカ / 海産哺乳類
研究概要

実験対象予定個体の飼育事情により,研究内容を変更して行い,以下の成果を得た.まず,シャチの精液採取訓練については用手法による精液採取を可能とするための訓練を続けたが,最終的に安定した精液採取には至らなかった.カマイルカ精子のストロー法による凍結保存を新たに試みたところ,従来のペレット法と同様な成果があげられることが明らかになった.シャチを含む10種の鯨類精子の外部形態を比較したところ,精子サイズには種間差が認められ,シャチの精子は平均頭幅が最も広く,かつ頭部は団扇型をしており,他鯨種とは大きく異なった形態をしていることが判明した.バンドイルカとカマイルカのペレット法による凍結融解精子を用いて,4℃と36℃で精子運動率,精子速度,精子直線性,精子頭部振幅を解凍直後から48時間後まで精液自動解析装置を用いて測定したところ,それらの値は新鮮精子を用いたヒト,ウサギ等の結果とよく一致していることがわかった.また,雌雄それぞれについて超音波画像診断装置を用いた生殖腺の観察を実施したところ,バンドウイルカ,カマイルカについて,黄白体や胎児の存在が確認できた他,季節による精巣の発達度合いの違いをみることができた.さらに,イルカ類における妊娠関連ホルモンに関し,黄体と胎盤がともに妊娠期間中のプロゲステロンの分泌源となり得ることが示唆された.また妊娠診断指標としての利用の可能性を探ることをふまえ,妊娠特異タンパクの存在を調べたところ,対象鯨種(パンドウイルカ他2種)の血中および胎盤組織中にはその存在を確認することはできなかった.また妊娠診断,胎盤機能の指標となり得るエストロンサルフェートについて調べたところ,妊娠イルカの血中にこのホルモンが検出され,妊娠期間中の,種による異なる変動パターンの存在が示唆された.

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Kita, S.: "Comparative external morphology of cetacean spermatozoa"Fisheries Science. 67. 482-492 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 吉岡 基: "イルカとウミガメ"岩波書店. 178 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kita,S., Yoshioka,M., Kashiwagi,M., Ogawa,S. and Tobayama,T.: "Comparative external morphology of cetacean spermatozoa"Fisheries Science. 67(3). 482-492 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoshioka,M., ed.by Y.Hayashi and K.Takeuchi: "Iruka, "Gendai Nihon Seibutsu-shi 4 -Iruka to Umigame" (in Japanese)"Iwanami-Shoten. 1-72, 178 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kita, S.: "Comparative External Morphology of Cetacean Spernatozoa"Fisheries Science. 67. 482-492 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田 基: "イルカとウミガメ"岩波書店. 178 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Kita,S.: "Comparative External Morphology of Cetacean Spermatozoa "Fisheries Science. (印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 吉岡基: "イルカとウミガメ"岩波書店. 178 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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