研究課題/領域番号 |
12660185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木下 政人 京都大学, 農学研究科, 助手 (60263125)
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研究分担者 |
久保田 賢 高知大学, 農学部, 助手 (00314980)
豊原 治彦 京都大学, 農学研究科, 助教授 (90183079)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ヒラメ / プロテアーゼ / 阻害剤 / 軟化 / 筋肉 |
研究概要 |
魚肉の品質を決定する重要な要因である硬さ(歯ごたえ)は魚肉に含まれるコラーゲン量により決まると考えられている。このコラーゲン量は、魚肉中に存在するマトリックスメタロプロテアーゼ群(MMPs)とその特異的阻害剤である組織メタロプロテアーゼ阻害剤(Tissue Ihibitor of Metalloproteinase ; TIMP)とのバランスにより調節されていると予測されている。そこで申請者らは、生体に存在するTIMP量を人為的に増やせば、魚体の死後も硬い肉質が保てるのではないかと考えた。 そして本研究では、ヒラメを実験材料としてヒラメTIMP2b遺伝子をクローニングし、その発現調節領域を解析し、そこに存在するエレメントの特性を生かして、ヒラメTIMP2b量を人為的に増加させる事を目的とした。 発現調節領域約3.5kbpの解析の結果、種々のストレスに応答することが知られているCRE-BP1結合配列を発見した。5'側から削り込んだ種々の長さの発現調節領域にレポーターとしてルシフェラーゼ遺伝子を連結したベクターを構築して、各種外部刺激によりその領域が発現誘導をもたらすか否かを検討した。その結果、熱刺激、UV刺激に対しては応答しなかったが、高浸透圧刺激により発現量の増加が見られた。しかしながら、CRE-BP1結合配列を削り取っても、この応答性は保持された。このことは、今回解析できていないわずかの領域に、CRE-BP1結合配列以外の浸透圧応答配列が存在することを示唆しており、今後のより詳細な研究によって人為的にヒラメTIMP2b量を増加させることが可能であることを示唆した。
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