研究課題/領域番号 |
12660235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物環境
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
石田 朋靖 宇都宮大学, 農学部, 教授 (00159740)
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研究分担者 |
長野 敏英 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (10012006)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 泥炭 / 炭素蓄積 / 熱帯林 / CO_2吸収 / 温暖化 / tropical peat |
研究概要 |
近年、地球温暖化問題の重要性が認識されるにつれ、各種植生による炭素の吸収機能に関する研究が、微気象学的手法によるCO_2フラックスの長期連続モニタリングなどの方法で進められてきている。その中で、東南アジアや南米に発達する熱帯泥炭湿地林は、半永続的な正味の炭素吸収源であり、また、膨大な炭素の貯蔵機能を持っていることが定量的に示されている。しかし微気象学的手法によって泥炭湿地での炭素吸収の見積もりを行うには、必要とされる労力、時間、経費による制約が極めて大きい。本研究は、こうした制約を取り払い、異なった環境の複数の場所における測定を可能とする手段を提供するものである。すなわち、少ない労力で短時間に泥炭湿地の炭素蓄積速度を正確に測定でき、かつ、堆積年代ごとの炭素蓄積速度までも求めうる方法の開発である。 本研究では室内でPeat Probeによる泥炭の密度測定の精度把握、泥炭サンプラの改良を行った。その結果、Peat Probeの温度依存性は無視できるが、電気伝導度が70mS/mを越えるあたりからばらつきや誤差が大きくなることがわかった。また、Peat Probeの測定値は10%程度の誤差を持ち、センサーから半径10cm以内の領域の平均的な値になることがわかった。以上を踏まえ、タイ国の熱帯泥炭地で炭素蓄積速度の測定を行った。その結果、現場作業は1地点あたり1日以内で済むことがわかり、また、同地点での炭素蓄積速度は1.0tC/ha/yearと妥当な値を推定することができた。
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