研究課題/領域番号 |
12660242
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
畜産学・草地学
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
松井 寛二 信州大学, 農学部, 教授 (50126166)
|
研究分担者 |
竹田 謙一 信州大学, 農学部, 助手 (90324235)
久馬 忠 信州大学, 農学部, 教授 (80283240)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 放牧牛 / 飛来昆虫 / ストレス / 産卵鶏 / テレメーター / 身繕い行動 / 木曽馬 / 心拍変動 / 心拍数 / 見繕い行動 / 心電図 / 姿勢 / 吸血昆虫 / 食草行動 / 牛 / 馬 |
研究概要 |
夏季放牧牛は飛来昆虫に対し様々な身繕い行動(頭振り、脚上げ、尾振り)を頻繁に行うので、飛来昆虫は放牧牛にとってストレッサーになっていると考えられる。そこで、それら飛来昆虫に対する忌避反応の指標として尾振り回数記録用のデータロガを開発し、その装置が野外調査で有用であることを実証した。さらに飛来昆虫が放牧牛の食草行動、休息行動および心拍数に及ぼす影響を調べた。その結果、食草時の顎運動回数は頭振りの出現により減少した。また、飛来昆虫が食草行動及び横臥休息・反芻行動を阻害していることが明確となった。さらに、立位休息時の平均心拍数は飛来昆虫により有意に高くなり、飛来昆虫が放牧牛のストレッサーとなっていることが明らかとなった。 次に、産卵鶏を用いて、小型テレメーターを腹腔内に装着して、無拘束状態で心拍数・体温、活動量の日周変化を調べた。さらに一般的な不断給餌から2日間、1日につき20時間絶食させる(絶食処理)、ケージ床面積を62.5%に減少させる(スペース制限処理)、および照明時間を6時間短縮させる(明期短縮処理)3つのストレス環境を設定して実験を行った。絶食処理では心拍数、体温および活動量が減少した。スペース制限処理では心拍数、体温ともに、明期および暗期において増加した。明期短縮処理では、心拍数は明期で減少し、暗期で増加した。短期間の3つのストレス処理が産卵鶏の行動及び体温、心拍数に及ぼす影響を明らかにした。 また木曽馬を用いて、夜間の姿勢(立位、伏臥、横臥)、体温及び心電図を記録した。横臥時では心電図の基線に混入していた筋電図が消失し、更に徐脈に頻脈が混在して出現したことから、横臥時にレム睡眠に入ることが示唆された。夜間の心電図を用いて心拍変動パワースペクトル解析を行ったが、各パラメーターから自律神経活動を評価することはできなかった。
|