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新しい致死性神経病原性ヘルペスウイルスの病原性発現に関する分子病態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12660283
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用獣医学
研究機関岐阜大学

研究代表者

福士 秀人  岐阜大学, 農学部, 助教授 (10156763)

研究分担者 松村 富夫  日本中央競馬会, 競走馬総合研究所栃木支所・分子生物研究室, 研究役
柳井 徳磨  岐阜大学, 農学部, 助教授 (10242744)
山口 剛士  岐阜大学, 農学部, 講師 (70210367)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードヘルペスウイルス / 病原性 / ウマ / 神経病原性 / RFLP
研究概要

比較ウイルス学的解析から神経病原性に関する遺伝子の情報を得るため,約150kbの長さのEHV-9およびEHV-1ウイルスゲノムを8から12kbの部分的重複断片としてLA-PCR法により増幅し,種々の制限酵素を用い,制限酵素切断点多型性解析(RFLP)を行った.より詳細で幅広い解析を行うため,EHV-9に加え,日本分離EHV-124株,アメリカにおいてウシから分離されたEHV-18株,さらにシマウマ,オナガー(アジアノロバ)およびトムソンガゼルから分離されたEHV-1各3株を用た.我が国におけるEHV-1分離株の比較解析では,神経病原性株と非神経病原性株間で相違が見られた.変異遺伝子はImmediate Early(IE)遺伝子であった.この変異はEHV-1とウマヘルペスウイルス4型(EHV-4)との遺伝子組換えにより生じたことが示唆された.ウイルス粒子エンベロープ糖蛋白質の一種であるgI遺伝子にも変異が見られた.他のEHV-1株の解析でも,ハムスターに対し神経病原性が見られなかった株でIE遺伝子に変異が見られた.一方,ハムスターに神経病原性を示した株においてICPO遺伝子およびORF1から3の欠損が見いだされ,これらの遺伝子は神経病原性には関与しないことが示唆された.クローン化小プラーク形成EHV-9についても同様の解析を詳細に行っているが,これまでに変異は見いだされておらず,点突然変異のようなごくわずかな変異である可能性がある.エンベロープ糖蛋白質gIおよびgEのβーガラクトシダーゼ遺伝子挿入変異体を作成し,ウイルス学的性状を解析した.gI挿入変異体のハムスターにおける神経病原性は野生株に比較して減弱していた.gE挿入変異体のハムスターにおける病原性はほぼ消失していた.この結果からgEは神経病原性の決定因子のひとつであることが明らかとなった.

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 福士秀人: "宿主域を拡大する微生物の探求"獣医畜産新報. 53. 846-853 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Narita, M: "Invasion and spread of equine herpesvirus 9 in the olfactory pathway of pigs after intranasal inoculation"J.Comp.Pathol.. 124. 265-272 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideto Fukushi: "Explorer of pathogenic virus having a broad host range"Journal of Veterinary Medicine. 53. 846-853 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Minoru Narita: "Invasion and spread of equine herpesvirus 9 in the olfactory pathway of pigs after intranasal inoculation"Journal of Comparative Pathology. 124. 265-272 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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