研究課題/領域番号 |
12670014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 三重大学 (2001) 京都大学 (2000) |
研究代表者 |
溝口 明 三重大学, 医学部, 教授 (90181916)
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研究分担者 |
木村 一志 京都大学, 医学研究科, 助手 (20314180)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 細胞接着 / アドヘレンス・ジャンクション / ネクチン / アファジン / 海馬苔状線維 / シナプス / 可塑性 / Puncta Adherentia Junction / アドヘレンスジャンクション / タイトジャンクション |
研究概要 |
ネクチン-アファジン-アクチン系細胞接着機構は、非神経上皮細胞のアドヘレンス・ジャンクションに局在する新規の細胞接着機構である。ネクチは、細胞外Ca2+非依存性の細胞接着活性を持つイムノグロブリン系細胞接着分子で、1型、2型、3型の3種のアイソフォームが存在する。今回私共は、脳シナプスにおけるネクチン-アファジン系の役割を解析した。その結果、ネクチン-アファジン系は、ゲッ歯類成獣海馬CA3領域の苔状線維終末-CA3錐体細胞間シナプスのPuncta Adherentia Junctionに局在していることが確認された。特徴的なことには、ネクチン1型がプレシナプ側、ネクチン3型がポストシナプス側に非対称性に局在していた。 また、同部位のシナプス形成初期では、ネクチン1型と3型は、Puncta Adheentia JunctionのみならずSynaptic Junctionにも非対称性に分布していた。さらに試験管内で海馬神経細胞を、ネクチン1型の機能阻害物質存在下で培養すると、形成されるシナプスの大きさが小型化するとともに、シナプス数は増加した。これらのデータから、ネクチン-アファジン-アクチン系細胞接着機構は、シナプスの大きさ・位置の決定並びに可塑性の調節に関与していることが強く示唆された。
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