研究課題/領域番号 |
12670025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
沢田 元 (澤田 元) 横浜市立大学, 医学部, 教授 (90101112)
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研究分担者 |
尾野 道男 横浜市立大学, 医学部, 助手 (50264601)
矢間 太 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00254160)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 精粗細胞 / 移植 / Leuprorelin / 性腺刺激ホルモン / テストステロン / c-Kit / stem cell factor / 精祖細胞 / 精巣 / GFP / 再生 / 分化 / GnRH |
研究概要 |
ドナーマウス精巣より精子系細胞を分離、これを精子系細胞を除去したレシビエントの精巣に注入し移植することに成功した。ドナーにGFP遺伝子導入マウスを用いることにより、移植された精子系の細胞がクローンとして増殖していく状況を、レシピエントの細胞と区別して追跡することができた。この結果、移植後3週目ではドナー由来の細胞の多くはc-Kit陰性の未分化型精祖細胞として増殖し、コロニーを形成した。さらに時間が経過し、コロニーが大きくなると分化型精祖細胞やさらに分化の進んだ精母細胞も観察された。この系を用いて、脳下垂体の性腺刺激ホルモンの誘導体で性腺刺激ホルモンの分泌を抑制し、その結果、精巣内のテストステロン産生を抑制するLeuprorelinの作用を検討した。Leuprorelin処理を行うと、ドナー由来のコロニーが大きくなり、精祖細胞の増殖に対し促進効果があることが示された。これはテストステロンが減数分裂以前の生殖細胞の増殖に抑制的に働くことを示し、従来から知られていた、テストステロンが減数分裂以降の生殖細胞の生存や分化に必要であることと好対照をなしている。 また、このLeuprorelinの作用のメカニズムとして、最も可能性の高いと思われたStem Cell Factor(SCF)/c-Kitシグナル法達系を介しているかどうか、SCFを発現していないS1/Sld変異マウスをレシピエントに用いて調ぺた。しかし、この場合でもLeuprorelinは未分化精祖細胞のコロニー形成を促進した。従って、Leuprorelinの促進作用はSCF/c-Kit系以外のシグナル伝達系を介していることが示唆された。
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