研究課題/領域番号 |
12670031
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
西塚 雅子 順天堂大学, 医学部, 講師 (20133332)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | プロテオグリカン / 大脳皮質 / 神経膠細胞 / コンドロイチン硫酸 / チャンネル / 非錐体細胞 |
研究概要 |
神経組織のプロテオグリカンであるニューロカンとホスファカンは成体の大脳皮質のパルプアルブミン含有γ-アミノ酪酸性非錐体細胞を囲む膠細胞にほぼ限局して存在する。これらのプロテオグリカンに特徴づけられる膠細胞がイオン微小環境を調節する可能性が指摘されている。ニューロカンとホスファカンを含有する膠細胞とそれに囲まれる非錐体細胞にどのようなイオンチャンネルがあるのかを調べた。電位依存型遅延整流型カリウムチャンネル蛋白質の1つが非錐体細胞に存在することから、それを含め多数のチャンネル蛋白質に対する抗体を用いたが、ニューロカンとホスファカンの局在と関連した分布を示す抗体反応は見いだされなかった。一方、膠細胞のニューロカンとホスファカンを構成する糖鎖、特にグリコサミノグリカン鎖の成分をグリコシダーゼと特異抗体を用いて解析した結果、ホスファカンとニューロカンまたはそのいずれかの蛋白質を細胞内にもつ膠細胞の60-70%には4位炭素が硫酸化されたコンドロイチン硫酸と6位炭素が硫酸化されたコンドロイチン硫酸と非硫酸化すなわちコンドロイチンとが混在していた。また、30%には6位炭素が硫酸化されたコンドロイチン硫酸と非硫酸化コンドロイチンが混在したが、4位硫酸化コンドロイチン硫酸は存在しなかった。この結果から、神経膠細胞のホスファカンとニューロカンには、グリコサミノグリカンの構成成分が異なる2型があるものと結論された。
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