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免疫-神経シグナル切り替えのピボット:脳血管内皮細胞

研究課題

研究課題/領域番号 12670073
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関(財)大阪バイオサイエンス研究所

研究代表者

曹 春渝  大阪バイオ研, 研究員 (50270575)

研究分担者 松村 潔  京都大学, 大学院・情報学研究科, 助教授 (10157349)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード発熱 / COX-2 / サイトカイン / 脳血管内皮細胞 / サイトカイン受容体 / 相乗作用
研究概要

免疫系の信号は脳に伝えられ、感染時の発熱、痛み、食欲不振などの神経内分泌症状を引き起こす。このような反応を引き起こすサイトカインは複数知られているが、複数存在することの生理的意義は不明であった。一方、私達はこれまでに免疫系信号(サイトカイン)から神経系信号(プロスタグランジン)の切り換えの場は脳血管内皮細胞であることを示してきた。本実験では次の2つの仮説を検証した。(1)複数のサイトカインは相乗的に作用する。(2)この相乗作用は脳血管内皮細胞で起こる。仮説(1)の検証:マウスの脳室にインターロイキン-1β(IL-1β)とインターロイキン-6(IL-6)を同時に投与すると、それぞれを単独で投与したときに起こる発熱を足し合わせたよりも強い発熱が見られた。またこの相乗効果はIL-1β convertingenzyme(ICE)ノックアウトマウスやIL-6ノックアウトマウスでより顕著であった。仮説(2)の検証:脳血管内皮細胞でのプロスタグランジン合成の律速酵素であるシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)の誘導にも、IL-1βとIL-6の相乗効果が認められた。さらに、これらサイトカインはそれぞれ単独でIL-1β1型受容体、IL-6受容体の両方を脳血管内皮細胞に誘導する。すなわち、脳血管内皮細胞では複数のサイトカインそれ自身と他のサイトカインの受容体を相互誘導することで、おたがいの作用を増強していることが明らかとなった。以上の結果から、複数のサイトカインが脳血管内皮細胞で相互作用して、免疫系から脳への情報伝達が実現していることが示された。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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