研究課題/領域番号 |
12670079
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
助川 淳 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30187687)
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研究分担者 |
柳澤 輝行 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90133941)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | GTP結合タンパク質 / Ran / MDM2 / Znフィンガー |
研究概要 |
核膜孔複合体タンパク質であるNup153のZnフィンガー様構造は、従来、特異的な塩基配列を認識するDNA結合活性を持つと考えられていた。本研究では、このドメインが、低分子量GTP結合タンパク質の一種であるRanと特異的に結合することを明らかにした。Nup153のZnフィンガー様構造は、基本的配列が四回反復しているが、この基本的配列とホモロジーを持つタンパク質をデータベースで検索してみると、いくつかのタンパク質がこの基本的配列を1回、あるいは2回反復する形で保持することが明らかになった。そのため、このZnフィンガー様構造が、単独、あるいは2回反復する形でも、Ran結合活性を持っているかどうかを検討するため、反復配列を断片化し、各断片のRan結合活性をTwo-Hybrid法を利用して検討した。その結果、Znフィンガー様アミノ酸配列が2回反復する形でも、ある程度、Ran結合活性を保持していた。また、この配列を1回のみ持つペプチド鎖のRan結合活性は測定限界以下であった。この結果をふまえ、Nup153のZnフィンガー様反復アミノ酸配列を1回のみ持つヒト癌遺伝子産物MDM2を例にとり、Ran結合活性を検討した。Two-Hybrid法を使用した場合、Ran結合活性は確認できなかったが、in vitroの、いわゆるプルダウン法を使用してMDM2のRan結合活性を観察することができた。
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