研究課題/領域番号 |
12670096
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
菱川 慶一 帝京大学, 医学部, 助教授 (50255460)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | アポトーシス / マイクロアレイ / CTGF / Caspase / caspase |
研究概要 |
目的:新しい血管作動性ペプチドであるConnective Tissue Growth Factor(CTGF)は、TGF-βにより誘導され、繊維芽細胞の増殖を来す。我々は腎臓硬化症におけるCTGFの役割を解明するために、腎メサンギウム細胞に静的圧力負荷を加え、CTGF制御及びその作用を検討した。さらに、CTGFがメサンギウム細胞にアポトーシスを誘導する基序を網羅的に検討するため、DNAマイクロアレイ法によりリコンビナントCTGFの作用を検討した。 方法:培養メサンギウム細胞を我々既報のヘリウムガス法により加圧(0-120mmHg)しメサンギウム細胞増殖に対する作用をMTT assayにより評価した。圧力負荷(0-120mmHg)によるCTGF制御は、CTGFに対するポリクロナール抗体を用いたWestern blotにより検討した。ヒトメサンギウム細胞を24時間無血清培地で培養後、リコンビナントCTGFで48時間処置した。アポトーシス誘導作用はMTT assay、TUNEL法、核染色、DNA fragmentation、Flow cytometryにより検討した。DNAマイクロアレイ法による解析には、リコンビナントCTGFで48時間処置後、poly A RNAを抽出し、Cy3、Cy5でラベル後、HUMAN Apoptosis CHIP(TAKARA)にハイブリダイズし、GMS418 Array Scannerにてscanした。解析にはImaGeneを用い、シグナル補正はベーターアクチンを基準に行った。 結論:CTGFはメサンギウム細胞にapoptosisを誘導し、増殖を抑制する。圧力負荷によるcell viabilityの低下がCTGFアンチセンスオリゴ処置により有為に抑制されたことにより、高血圧性腎障害の発症機序の一部にCTGFが関与している可能性が示唆された。 DNAマイクロアレイ解析の結果により、GTGFはヒトメサンギウム細胞において、Bcl2関連遺伝子のみならず、MARKやサイクリン依存症キナーゼ等を多くの遺伝子に同時に働きかけてアポトーシスを誘導することが明らかとなった。我々の結果はCTGFのアポトーシス誘導機序を明らかにするのみならず、抗CTGF抗体の腎硬化症治療における可能性を示唆している。
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