研究課題/領域番号 |
12670100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
太田 稔 (財)東京都老人総合研究所, 臨床生理部門, 助手 (70133634)
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研究分担者 |
宮坂 京子 (財)東京都老人総合研究所, 臨床生理部門, 室長 (90166140)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | CCK / CCK-A, B受容体 / ノックアウトマウス / 行動実験 / 胃排泄速度 / エネルギー代謝 / 胃排出速度 / CCK-A受容体ノックアウトマウス / CCK-B受容体ノックアウトマウス / CCK-AB受容体ノックアウトマウス |
研究概要 |
中枢神経系におけるCCK-A, B受容体の機能分担については、従来の薬理学的検討では、脳のCCK-B受容体は不安を仲介するとされ、B受容体欠損は、不安レベルを低下させることを予測していたが、結果は、逆であり、B受容体欠損マウスで不安レベルが亢進していた。1日当たりの摂食量およびエネルギー代謝量は、CCK-BR(-/-)マウスが、CCK-AR(-/-)および野生型よりも有意に高値であった。が、体重は、各遺伝子型間で差がみられなかった。過去の報告では、CCK-ARは満腹効果を仲介し、CCK-4の投与によるCCK-BRの活性化は、不安症状を起こすことから、当初、CCK-AR(-/-)マウスでは摂食低下がみられると予測していたが、結果は、CCK-ARが欠損した状態でも摂食量は野生型とかわらなかった。一方、BRの欠損では、摂食量も代謝量も増加しており、つまりエネルギーの代謝回転が亢進しているという結果をえた。CCK-BR(-/-)が胃排出速度を亢進させており、この現象は、摂食量の増加、エネルギー代謝回転の亢進と関係することが予測される。CCK-A受容体欠損ラットでは、methamphetamine反復投与後のドーパミン分泌が有意に低下しており、A受容体が麻薬逆耐性とドーパミン分泌を制御していることがあきらかになった。
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