研究課題/領域番号 |
12670114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
谷浦 秀夫 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (80263325)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | Necdin / NEFA / hnRNP U / Ca^<++>binding protein / nuclear matrix / neuron / ER / cell growth / 核マトリックス / 細胞増殖 / ニューロン / necdin / cell cycle / E2F / p53 / neural differentiation / transcription / growth arrest / postmitotic cell |
研究概要 |
Necdinは、神経系に発現する約43kDa蛋白質で、細胞増殖抑制作用を有する。また転写因子E2F1やp53と結合しそれらの転写活性を抑制する。本研究では酵母Two-Htbrid法を用いて、ニューロンへ分化誘導をかけた胚性がんP19細胞cDNA libraryをスクリーニングし、Necdin結合蛋白質としてNEFAとhnRNP Uを同定した。NEFAはカルシウム結合蛋白質であり、NecdinはNEFAのEF hand motifの領域に結合した。NEFAの発現を各組織で調べてみるとubiquitousに発現しているが、Necdinの高発現している脳と骨格筋に比較的豊富に存在していた。免疫電顕を行ったところNEFAは、細胞内ではカルシウム貯蔵に関与する核膜とERに局在していた。NEFAは分泌性蛋白質でもあるが、neuroblastoma N1E-115細胞にNecdinと共発現させるとNEFAの分泌が抑制され細胞内にとどまり、細胞内カルシウム濃度の上昇が引き起こされることがわかった。一方hnRNP Uは核マトリックス蛋白質で、N末端領域でMAR/SARと呼ばれるDNA領域と結合し、クロマチンをorganizeしていると考えられている。hnRNP UのNecdin結合ドメインを決定したところ、NecdinはhnRNP Uの核マトリックスターゲットドメインとは結合せず、そのすぐN末端側約200アミノ酸残基の領域と結合することがわかった。次にNecdinとhnRNP Uを共発現させ核マトリックスにおけるNecdinの局在の変化を調べたところ、Necdin単独では核小体に主に分布するのに対してhnRNP Uの共発現によって核質全体に分布するようになることがわかった。さらに同条件下でNecdinの細胞増殖抑制能について調べてみた。Colony formation assayおよびBrdU取り込み実験で、NecdinとhnRNP Uの共発現下によって著しい増殖抑制効果が認められ、この効果はhnRNP Uの核マトリックスターゲットドメインあるいはNecdin結合ドメインの欠失変異体では認められなかった。
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