研究課題/領域番号 |
12670147
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
田中 朝雄 東海大学, 医学部, 助手 (50192175)
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研究分担者 |
鬼島 宏 東海大学, 医学部, 講師 (90204859)
田中 真奈実 独立行政法人 産業技術総合研究所, 産学官連携部門つくば産学官連センターブラディオン連携研究体・(前通商産業省工業技術院・生命工学工業技術研究所), 研究体長
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | Bradeion / 大腸癌 / セプチンファミリー / 遺伝子診断 / 簡易診断法 / 遺伝子治療 / キメラマウス / テストストリップ / 構造解析 |
研究概要 |
本研究グループは、Bradeionが大腸癌に特異的に発現され、細胞分裂及び増殖制御に関わるセプチンファミリー遺伝子であると発見した(論文2)。 Bradeion遺伝子は大腸癌において、癌マーカーとしての物質の有効性を考えた場合、 (1)癌に特異的物質である、 (2)点突然変異等の頻度が低く、安定して検出しやすい、 (3)癌の大きさ、進行度に比例して物質量が大きくなる、の3つの要件を充たす可能性が判明し、 Bradeionを用いた大腸癌(遺伝子)診断法、遺伝子治療法への応用のための基盤研究を行った。 1.簡易診断法の開発 (1)遺伝子診断法 Bradeion RT-PCR primerを合成し、大腸癌培養細胞や患者組織を用いたRT-PCRを行った結果、Bradeion RT-PCR診断法が有用であることが判明した。 (2)テストストリップ法 Bradeion融合タンパク質を発現・抽出・純化し、特異的モノクローナル抗体を作成し、ELISA、免疫組織化学、Western blotで評価を行い、有用な抗体を見いだした。現在、テストストリップへの臨床応用のための実験を進めている。 2.Bradeionの生理的機能解析 (1)キメラマウスの作製に成功した(特許出願中)。 (2)Two-hybrid法によるBradeion関連物質探査のため、Bradeion遺伝子を導入ショウジョウバエ作製に成功し(特願2001-54759)、解析中である。 3.Bradeion発現阻止による遺伝子治療技術開発(論文1) (1)培養大腸癌細胞へのリボザイム導入により細胞周期におけるG2 arrestが起こっていることを発見した。 (2)Bradeion特異的リボザイムによる大腸癌の遺伝子治療法開発のため、リボザイム導入大腸癌細胞をヌードマウスに接種すると、陰性対照と比較して大腸癌が増殖せず腫瘤が有意に小さいことが分かった。
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