研究課題/領域番号 |
12670240
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
小林 富美恵 杏林大学, 医学部, 講師 (20118889)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | マラリア / 感染防御抗原 / ワクチン / Plasmodium berghei |
研究概要 |
1.Plasmodium berghei XAT感染に対して強い防御効果を示す2種の原虫抗原特異的モノクローナル抗体(B1D6抗体、H6G11抗体;いずれもIgG1)を作製し、これらの抗体とその標的抗原であるマラリア防御抗原の性状と特異性について検討した。 2.2種の防御モノクローナル抗体は、どちらもELISA法においてP.berghei XAT抗原に強く反応したが、P.berghei NK65抗原に対しては反応性が弱かった。P.berghei NK65マラリアに対する防御効果を調べると、コントロールに比して感染初期の原虫血症が抑制され、さらに延命効果が認められた。 3.P.berghei NK65に存在するB1D6抗体の標的抗原の分子量を調べるためwestern blot法を行った結果、B1D6抗体は推定分子量150kDと160kDに位置するバンドと強く反応した。これらのバンドの易動度はP.berghei XATの標的抗原と一致した。 4.B1D6抗体が認識する標的抗原の発育ステージ特異性を間接蛍光抗体法で調べると、シゾント内部に強い蛍光が認められ、遊離メロゾイトやトロフォゾイトには蛍光が認められなかった。 5.B1D6抗体が認識する標的抗原の細胞内局在を免疫電子顕微鏡で調べた結果、感染赤血球内のparasitophorous vacuoleやcleft内に局在していた。 6.B1D6抗体を精製後カラムに結合させ、このアフィニティーカラムを用いて抗原を精製した。Western blot法により、この精製抗原標品中に上記の150kDと160kDタンパクが含まれることを確認した。今後この精製抗原を酵素処理し、得られた部分標品について内部アミノ醸配列の解析を行う予定である。
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