研究課題/領域番号 |
12670291
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 |
研究代表者 |
滝澤 剛則 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 生化学部, 室長 (40192158)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | インフルエンザウイルス / アポトーシス / カスパーゼ / 炎症細胞 / 貪食細胞 / マクロファージ / 白血球 |
研究概要 |
本研究はインフルエンザウイルス感染によるアポトーシスの生体での意義を解明し、感染直後の宿主病態を明らかにするとともに、ウイルス感染防御に応用することを目的とした。昨年度は、インフルエンザウイルス感染細胞をマウスマウス腹腔浸潤マクロファージと混合培養し、アポトーシスを引き起こした細胞が選択的に貪食されること、アボトーシスをカスパーゼ阻害剤により抑制することにより貪食の割合も減じること、また、食食に細胞表面のホスファチジルセリン(PS)が関与していることを明らかにした。本年度は、ノイラミニダーゼ(NA)温度感受性変異株を用いて誘発したアポトーシス細胞の貪食効率が、野生型のウイルスにより誘発された細胞のそれよりも低いことを見出した。また、NA阻害剤(ザナミビル)存在下に感染細胞を培養しても同様の現象が認められることが判明した。変異株は野生株と同程度にアポトーシスを引き起こし、またザナミビルもアポトーシスそのものは抑制しなかった。しかしながら、細胞表面からのシアル酸を含む糖鎖の切断の程度は変異株、あるいはザナミビルを用いた系で減少していた。以上から、NAによって切断されるシアル酸の減少がマクロファージによる効率的な負食反応に必要であることが明らかとなった。つぎに、ウイルス感染細胞に、ヒト抹消血多核白血球を混合培養し白血球に及ぼす影響を検討した。健常対照者から採血した白血球をインフルエンザウイルスを感染したHeLa細胞とともに共培養した結果、白血球よりもむしろウイルス感染細胞に強い細胞障害が認められた。その際、培養上清中のウイルス力価は、白血球添加と非添加で大きな差はなかった。しかしながら、白血球と非感染細胞との混合培養でも若干細胞障害が認められたため、実験条件を引き続き検討していく必要があると考えている。
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