研究課題/領域番号 |
12670293
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中山 俊憲 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50237468)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | T細胞受容体 / 遺伝子再構成 / パイエル板 / RAG-2 / GFPノックイン / TCR / RAG2ノックイン / GFP |
研究概要 |
この申請研究では、T細胞の分化段階で最も重要なイベントである、遺伝子再構成に注目しRAG-2遺伝子にGreen Fluorescence Protein(GFP)をノックインしたマウスを樹立した。脾臓細胞の一部とパイエル板の細胞の一部のT細胞にGFPの発現がみられ、これらの組織内でT細胞にRAG2遺伝子が発現していることが予想された。この細胞が胸腺外分化の証拠となるかどうかに注目して解析し、これまでに次に3点が明らかになった。 1)パイエル板にあるThy1陽性、GFP陽性の細胞を調整し、TCRαβ鎖の遺伝子再構成をPCRで調べたところ、確かに環状DNAが検出された。この頻度は、胸腺細胞の頻度とほぼ同じであった。最終年度の研究で、Vβ8を発現している細胞をsortingして実験を行い、その他のVβの遺伝子再構成を調べ、違ったVβの再構成が検出され、確かに遺伝子再再構成が起こっていることが分かった。 2)GFP/RAG-2ノックインマウスのパイエル版の中にあるGFP陽性の細胞では、遺伝子再構成が起こっている。これが、TCRの刺激によって誘導できるかどうかを調べる目的で,GFP陽性の細胞をソーティングし、in vitroでIL-2,IL-7 GM-CSFを加え、抗TCR抗体で刺激培養を行った。しかし、遺伝子再構成誘導の検出はできなかった。抗原刺激ではないシグナルの可能性が考えられる。 3)アデノウイルスベクターを利用したT細胞への遺伝子導入の系を樹立することを目的としているが、今回はアデノウイルスレセプターのTgマウスのT細胞を用いている。このマウスのナイーブT細胞では、GFPを組み込んだベクターを用いて約70%の感染が確かめられた。
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