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抗体の導く壊死アポトーシスでないリンパ球の新しい細胞死の解析と治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 12670307
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 免疫学
研究機関順天堂大学

研究代表者

松岡 周二  順天堂大学, 医学部, 助手 (20286743)

研究分担者 鶴井 博理  順天堂大学, 医学部, 助手 (40217386)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードRE2 / MHCクラスI / アポトーシス / 劇症肝炎 / アトピー / 細胞死
研究概要

ラット抗マウスモノクローナル抗体RE2が活性化リンパ球やリンフォーマ細胞を補体非依存性に、わずか5分でパーフォリンの200倍以上の大きさの孔をあげて殺すことからこの細胞死を解析したところ壊死、アポトーシスでない新しいタイプの細胞死であった。この抗体により一時間以内に90%以上の細胞が傷害されるマウスT細胞クローンをRE2抗体によって免疫沈降すると44Kおよび90Kの分子が得られ、かつこれらの分子のマイクロシークエンスを試みたところいずれも、MHCクラスI分子であった。次にエピトープを解析するためにヒトB細胞リンフォーマ細胞CIRにマウスとヒトのキメラのMHCクラスI遺伝子をトランスフェクションした細胞を作製しFACSで染色をみたところ、RE2抗体はマウスMHCクラスIのa2domainを認識していることが解った。しかもヒトB細胞リンフォーマ細胞を殺すにはa3domakmはヒトのMHCクラスIでなければならないことも解った。また多次元顕微鏡による解析からインテグリンがデスシグナルの伝達に大きな意味のあることが解った。
応用面では活性化されたリンパ球を傷害することから、自己免疫疾患をはじめ、活性化したリンパ球がその病態の本態となる疾患のに対する治療効果が期待された。肝炎の代表的実験モデルであるCon A induced Hepatitisにおいては、B6マウスでGPTの上昇を2000から80以下に抑えることに、僅か1回の抗体投与で成功した。またアトピーのモデルマウスにRE2抗体を投与することによって皮膚症状を臨床的にも病理学的にも完全に抑えることに成功した。ヒューマンのホモローグに対する抗体を作成し、臨床応用への道を一刻も早く開きたい。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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