研究課題/領域番号 |
12670309
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
広瀬 幸子 順天堂大学, 医学部, 助教授 (00127127)
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研究分担者 |
張 丹青 順天堂大学, 医学部, 助手 (40296877)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 全身性エリテマトーデス / MHC classII / I-A分子 / I-E分子 / H-2recombination / H-2-congenicマウス / 抑制性T細胞 / MHC class II / H-2 recombination / H-2-congeuicマウス / ヘテロ接合性 |
研究概要 |
我々は、全身性エリテマトーデス(SLE)の発症が組織適合抗原複合体(MHC)の特定のハプロタイプに強く拘束されることを、SLE自然発症モデルマウス系である(NZB×NZW)F1を用いて明らかにしてきた。特に、マウスMHCであるH-2クラスII領域のうち、I-A領域はSLE発症を促進するのに対して、I-E領域は発症抑制に働く可能性を、H-2-congenicマウス系を用いて示した。すなわち、本来のNZB(H-2^d)にH-2^<g2>型を導入したNZB.GD、およびNZW(H-2^z)にH-2^d型を導入したNZW.H-2^d、H-2^<g2>型を導入したNZW.GDマウスを樹立し、これらを適宜交配して、I-A領域がd/dホモ接合性で、I-E分子の発現量の異なる(NZB x NZW)F1マウスを作り、SLE病態を比較した結果、(1)I-E分子の発現量に相関して、SLE病態が抑制され、(2)細胞移入実験で、1-E分子を持つF1マウスのT細胞をI-E分子を持たないF1マウスに移入したところ、後者のF1マウスのSLE発症は強く抑制されることを見出した。さらに分画T細胞を用いた解析を進めた結果、この抑制性T細胞がCD8^+T細胞に属することを新たに見出した。現在、その作用機序の解明を進めている。また、実際にI-E分子の発現が病態抑制に働いているのか、あるいはI-E領域近傍の他の領域が関与しているのかを、クラスIIのI-E領域とクラスIのD領域間にdouble recombinationを起こしたrecombinant-congenicマウス系の樹立を通して確認中である。
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