• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

金属発がん抑制因子としてのメタロチオネインの役割

研究課題

研究課題/領域番号 12670380
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関独立行政法人国立環境研究所

研究代表者

佐藤 雅彦  独立行政法人国立環境研究所, 環境健康研究領域, 主任研究員 (20256390)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードメタロチオネイン / 金属発がん / ヒ素 / ジメチルアルシン酸 / カドミウム / 遺伝子欠損マウス / DNA傷害 / 8-OHdG / DNA損傷 / 酸化的ストレス
研究概要

遺伝子ターゲッティング法によりメタロチオネイン(MT)-IおよびMT-IIの発現を抑えたMT-I/II欠損マウスを用いて、金属発がんに対する生理的レベルでのメタロチオネインの役割を明らかにする目的で、無機砒素の代謝物であるジメチルアルシン酸(DMA)およびカドミウム(Cd)による遺伝子損傷並びに発がん性に対するメタロチオネインの防御効果について検討した。
1.DMAおよびCdによる遺伝子損傷に対するMTの効果
MT-I/II欠損マウスを用いて、DMAおよびCdによるDNA傷害の指標として、コメットアッセイによるDNA strand breakと血清および尿中8-hydroxydeoxyguanosine(8-OHdG、酸化的DNA損傷の指標)量を測定した。その結果、DMAおよびCdをそれぞれ投与したMT-I/II欠損マウスは、共に野生型マウスに比べてDNA傷害が著しく増加することが認められ、MTがDMAやCdによる遺伝子損傷の防御に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
2.DMAおよびCdの発がん性に対するメタロチオネインの効果
MT-I/II欠損マウスおよび野生型マウスを用いて、DMAによる肺、膀胱、皮膚での腫瘍の発生並びにCdによる精巣、前立腺での腫瘍の発生について検討したが、両マウスともにDMAやCdの投与によって腫瘍が全く認められなかった。従って、今回の実験では、DMAやCdの投与条件が適切でなかった可能性が考えられるため、今後様々な投与条件での再検討が必要である。また、DMAやCdの単独による発がん実験に加えて、ベンゾ(a)ピレンやジメチルベンズ(a)アントラセンなどの発がんイニシエーターとの併用による発がん性の検討を行う必要がある。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi