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グリア細胞の変化を指標とした法医学的診断と死亡までの時間の推定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12670398
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 法医学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

小片 守  鹿児島大学, 医学部, 教授 (10152373)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードグリア細胞 / アストロサイト / GFAP / 虚血 / 酸素欠乏 / オリゴデンドログリア / ミクログリア / 頭部外傷 / 死体現象 / 細胞壊死
研究概要

1.早期死亡例におけるastrocyte変化の検討
Astorocyte(AC)核濃縮像の有無を様々な死因の解剖例について検討した。法医解剖例48例(縊死,絞死,扼死,溺死,失血死等)の脳梁標本をglial fibrillary acidic protein(GFAP)免疫染色してACを観察したところ,27例に核濃縮を認め,うち25例は受傷後1時間未満で死亡した例であった。逆に1時間未満で死亡した27例のうち25例に核濃縮像を認めた。特に,受傷後短時間で死亡した絞死、扼死例では全例に核濃縮を認めた。失血例では1時間未満死亡例全てに核濃縮を認めた一方、それ以上の生存例には認めなかった。以上のことから,AC核濃縮像の観察は受傷から死亡までの期間を推定する上で有用であるものと考える。
2.部位別のAC核濃縮像の検討
刺創に基づく失血によって受傷後数分で死亡した例と銃創に基づく失血によって受傷後ごく短時間で死亡した例について核濃縮像を脳の部位別に検討したところ,数分生存例では脳梁・大脳白質にのみ核濃縮像を認め、短時間死亡例では,脳梁・大脳白質・脳幹・小脳全てに濃縮像を認めた。
3.グリア細胞変化の総合的検討
CHPase染色によるoligodendroglia(OG)の観察では頭部外傷例の早期死亡例にのみ核濃縮を示すOGが染色された。RCA1染色によるmicroglia(MG)の観察では,早期死亡例においては変化は認められなかった。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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