研究課題/領域番号 |
12670435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
吉尾 卓 自治医科大学, 医学部, 講師 (20221666)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | リボゾームP蛋白 / 抗リボゾームP蛋白抗体 / 全身性エリテマトーデス / 中枢神経障害 / 肝機能障害 / マウスモノクローナル抗リボゾームP蛋白抗体 / 抗原認識部位 |
研究概要 |
SLEに特異的な抗リボゾームP蛋白抗体はヒトリボゾームP0蛋白C末端11個アミノ酸残基(SDEDMGFGLFD ; P0-C-11)の何れの部位を認識しているかの検討では、C末端により近いC-3(LFD)と中間のP0-I-7(EDMGFGL)の2カ所に存在する可能性が示唆された。 SLE症例血清のP0-C-11、C-3、P0-I-5(SDEDM)、P0-I-7に対する抗体価での検討では、P0-I-7に対する抗体がSLE活動性スコアと最も強く正の相関を示した。P0-C-11、C-3、P0-I-7に対する抗体はSLEに伴う中枢神経障害(NPSLE)やSLEに伴う肝機能障害と有意な関連性を示した。C-3とP0-I-7に反応する抗体がNPSLEやSLEに伴う肝機能障害の発症や活動性に関与している可能性が示唆された。 マウスへのAretemia SarinaリボゾームP2蛋白C末端22個アミノ酸残基合成ペプチドの免疫によりP0-C-11に結合する5クローンのモノクローナル抗体を得た。epitope mappingでは、P0-I-7に結合し、他の部位には全然結合しなかった。以上の結果からSLE症例ではC末端により近い部位とP0-I-7に結合する抗体が存在する可能性を推測したが、モノクローナル抗体作成ではC末端11個のアミノ酸残基のN末端の方が抗原性が強いことが推測された。次にC末端11個のアミノ酸残基の中でC末端により近い部位に反応する抗体を作る目的でC-5合成ペプチドをマウスに免疫し、P0-C-11に結合する4クローンのモノクローナル抗体を得た。epitope mappingではC-3、P0-I-7、P0-I-5、C-5に結合せず、C-7には結合したC-5で免疫したにも関わらず、C-5には反応せず、C-7に結合した。C-5よりもC-7の方が抗体との親和力が強いことが推測された。
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