研究課題/領域番号 |
12670449
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
杉山 敏郎 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00196768)
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研究分担者 |
守内 哲也 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (20174394)
浅香 正博 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10113507)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | H.pylori / 外膜蛋白 / 接着 / 4型分泌機構 / アポトーシス |
研究概要 |
本研究ではH.pyloriとヒト胃粘腹上皮細胞の接着後の胃上皮細胞におこるアポトーシス関連蛋白遺伝子群およびNF-kBの活性化に関わる蛋白遺伝子群を酵母ハイブリット法を用いて、迅速かつ容易に同定し、H.pyloriと胃上皮細胞の相互作用の分子機構を明らかにすることを目的とする。接着に関連する32種のH.pylori外膜蛋白遺伝子をPGBT9発現ベクターに組み込み、酵母内で発現させ、さらに、これにpGAD424発現ベクターにヒト胃上皮cDNAライプラリーを導入して、H.pylori外膜蛋白あるいはcagPAIと結合する胃上皮蛋白遺伝子cDNAをスクリーニングした。この結果、H.pyloriと胃上皮細胞の接着に関わる可能性が高い45種のH.pylori遺伝子とcagPAI上にあるcagG遺伝子を選別した。アポトーシス関連蛋白遺伝子群の同定は約600種のヒト胃上皮cDNAを打ち込んだDNAアレイを用い、H.pyloriと胃癌細胞株MKN45を共培養した後、MKN45からmRNAを抽出しスクリーニングした。15種のアポトーシス関連蛋白遺伝子の発現が増強し、そのH.pylori責任遺伝子を同定中にあるが、いまだ解析は終了できていない.我が国での検討では疾患を問わず感染者の96%はcagPAI陽性菌でcagPAI欠損株感染者は4%にすぎない。cagPAI欠損株の大半がcagG遺伝子欠損株であり、本菌は胃癌細胞株からのIL-8誘導能が低下していた。CagG遺伝子は4型分泌機構の構成遺伝子ではなく、その機能は明らかではない。CagG遺伝子欠損株は我々の検討では胃癌細胞株への接着が弱く、CagG蛋白は接着に関わる分子と推定される.最近、cagG遺伝子ノックアウト菌の作成に成功し、本菌を用い、詳細な機能解析が可能となり、検討中である。
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