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より強力なC型肝炎ウイルスに対するDNAワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12670476
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

中野 功  名古屋工業大学, 保健管理センター, 助教授 (30262942)

研究分担者 福田 吉秀  名古屋大学, 医学部・第二内科, 講師 (40181284)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードC型肝炎ウイルス / 表面抗原 / 三次元構造 / DNAワクチン / アジュバント / B型肝炎ウイルスS抗原 / ワクチン
研究概要

【目的】C型肝炎ウイルス(HCV)表面蛋白の立体的三次構造を予測すること、およびその結果をべースにより強力なHCVに対するDNAワクチンを開発することを目的とした。
【方法】以前の検討でHCVの表面蛋白の抗原性は、アミノ酸残基406-644が必要最小限の領域であることをつきとめた。この領域には10箇所の糖鎖付着部位が存在し、それぞれに変異を挿入することにより抗原性がどのように変化するかを検討した。また、この領域に(1)サイトメガロウイルスプロモーター(2)B型肝炎ウィルスS抗原(HBS)をキメラ化したDNAワクチン、および(3)リコンビナントB型肝炎蛋白ワクチンの計3種類のワクチンをBALB/Cマウス(各グループ6匹)に免疫し、3週間ごとに採血して血中各抗体価及びそのアイソタイプを測定した。
【結果】HCV表面蛋白における10箇所の糖鎖付着部位のうち、アミノ酸残基476,532,540の変異は抗体の反応性に変化を与えなかった。623の変異は反応性をわずかに抑制し、417,556の変異はかなり抑制した。また、423,430,448,576の変異は反応を完全にブロックした。これらの結果は、この蛋白の三次元立体構造を推測するのに極めて有用であった。また、マウス免疫の実験では、(1)(2)ともに抗E2抗体価は12週まで増加し、その後プラトーに達した。これらの抗体のアイソタイプはIgG2aが主体であり細胞性免疫の誘導が強く示唆された。(1)に比し(2)の方が抗体価の誘導能が低く、HBSのアジュバントとしての効果がそれほど期待できなかった。(3)のワクチンの抗体価は9週目にピークを迎えその後漸減していた。
【結語】HCVの表面抗原は、アミノ酸残基423,430,448,576が外表面に露出し、その他の6つの残基は内包されていることが示唆された。DNAワクチンは蛋白ワクチンに比べ持続性、抗原性に優れていたが、HBSは期待されたほどのアジュバント効果を発揮しなかった。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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