研究課題/領域番号 |
12670477
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
垣内 雅彦 三重大学, 医学部, 講師 (70214244)
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研究分担者 |
小原 道法 東京都臨床医学総合研究所, 感染生体防御研究部門, 室長 (10250218)
渡邉 省三 三重大学, 保健管理センター, 教授 (20134934)
生駒 次朗 三重大学, 医学部附属病院, 助手 (80283521)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / 培養細胞 / 電子顕微鏡 / 免疫電子顕微鏡 / 免疫組織化学 / ウイルスベクター / ラクトフェリン / 鉄制限食 / 鉄製限食 |
研究概要 |
HCVの培養細胞系では、ヒト肝細胞とHepG2細胞を紫外線照射にて不活化したセンダイウイルスを用いて融合し、ヒト肝細胞由来IMY細胞を樹立しました。この細胞にC型慢性肝炎患者血清を添加するとHCV(10^4copies/ml程度)の培養が可能となりました。IMY細胞はNativeなHCVの増殖が可能な細胞です。この細胞にHCV全長遺伝子(type 1b)のcDNAを遺伝子工学的手法を用い、効率よくHCV(10^<10>copies/ml以上)を複製することができるようになりました。このシステムを用い、HCVの増殖は細胞質内で行われ、滑面小包体内へHCV粒子が出芽し、細胞外へと排出されることを電子顕微鏡下に明らかとし、更に培養細胞の上清中に多数のHCVが存在することを免疫電子顕微鏡下にとらえた。この研究結果を第51回と第52回米国肝臓学会に発表した。現在、分担研究者小原道法先生がNature medicineに投稿中である。更に牛ラクロフェリンがGenotype 1b,高ウイルス量のC型慢性肝炎患者のウイルス量を低下させることを明らかとし、第52回米国肝臓学会に発表し、American Journal of Gastroenterology, 97(3), 766-777, 2002.に報告しました。さらに鉄制限食がC型慢性肝炎の治療に有効であることを明らかにし、Hepato-Gastroenterology, 49(44):537-539, 2002に報告し、第6回日本肝臓学会大会のシンポジウム3(肝臓学会・消化器病学会合同)難治性C型慢性肝炎の治療法update.に「難治性C型慢性肝炎に対するUDCA併用鉄制限食療法とラクトフェリン療法」という演題で発表しました。
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