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変異C型肝炎ウイルスを持つ患者におけるTCRアンタゴニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 12670511
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

金子 隆志  自治医科大学, 医学部, 助手 (10254913)

研究分担者 浅部 伸一  自治医科大学, 医学部, 助手 (60281680)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード慢性肝炎 / C型肝炎ウイルス / T細胞受容体 / 細胞障害性T細胞 / 免疫学 / アンタゴニズム
研究概要

野性株の中に変異株が微量に出現したという想定の元における我々のモデル実験において、野性株の1/1000量の変異株エピトープの混入で、著明にCTL誘導が障害されること。さらに残存するCTLの特異性において、野性株、変異株をともに認識するCTLが消失し、野性株エピトープのみを認識し、変異株エピトープを認識しないCTLへと、CTLのpopulationがシフトする事が明らかとなった。そこで、本研究では、既に変異株が野性株に置き換わってしまったと考えられる患者で、そうした事象が観察されるかを見た。
HLA B44に拘束されるHCV core内の88-96アミノ酸残基のエピトープがindex peptideと比較して、変異している患者を対象とし、野性株および変異株エピトープペプチドを用いCTL誘導を行った。アンタゴニズムを利用しCTL populationを解析すると、少なくとも本人の持つ変異株のみを認識してほとんど野性株を認識しないCTLと、変異株と野性株をともに弱く認識するCTL、野性株のみを認識するCTLの3種を認めた。しかし、現存の変異株エピトープで刺激した場合には、それに対する野性株エピトープによるTCRアンタゴニズムは認められない。
しかしながら、このように3種のCTLが存在するにも関わらず、本人の持つ現存の変異株刺激では変異株のみを認識するCTL populationだけしか誘導されず、野性株エピトープをも認識するCTLは誘導されない。
この患者に於いては、少数は存在するあるいはかつて存在したと考えられる野性株により増殖に関してのTCRアンタゴニズムが起き、TCRアンタゴニズムに感受性のある野性株、変異株双方を認識するCTL populationはほとんど増殖できていず、その結果、変異株刺激で本人の持つ変異株のみを認識するCTL populationだけが認められたと考えられた。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 金子隆志他: "Variant HCVを持つC型肝炎患者におけるCTL populationとTCR antagonism"肝臓. 41.suppl(1). A143 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金子隆志他: "Variant HCVを持つC型肝炎患者におけるCTL populationとTCR antagonism"肝臓. 41, suppl(1). A143 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 金子隆志 他: "Varlant HCVを持つC型肝炎患者におけるCTL poplulationとTCR antagonism"肝臓. 41,suppl(1). A143 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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