研究課題/領域番号 |
12670520
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
里井 重仁 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30205893)
|
研究分担者 |
三條 明良 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60301529)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | C型肝炎ウイルス / トランスジェニックマウス / tet-offシステム / DNAワクチン |
研究概要 |
C型肝炎の病態を解析するための小動物モデルを作製する前段階として、tetracycline regulatory system(tet-off system)をもちいて、レポーター遺伝子LacZの肝臓における発現がtetracyclineの投与、非投与によって厳密に調節されるようなトランスジェニックマウスを作製した。すなわち、アルブミンプロモーター下にtetracycline-responsive transcriptional activator(tTA)を発現するトランスジェニックマウス(Alb-tTAマウス)と、tTA-regulated promoter下にLacZを発現するマウス(tet0-LacZマウス)をそれぞれ作製し交配することにより、tTA、LacZ遺伝子双方とも陽性のダブルトランスジェニックマウス(tTA/LacZマウス)を確立した。このtTA/LacZマウスの肝臓においては、Transcriptsレベルあるいはタンパク質レベルにおいて、tetracyclineの投与、非投与によるLacZ遺伝子産物の発現調節が確認された。 このtTA/LacZトランスジェニックマウスの確立の成功をうけて、LacZにかえC型貯炎ウイルス(HCV)の全長cDNAを組み込んだダブルトランスジェニックマウス(tTA/HCAマウス)を確立した。HCV RNA transcripts発現、Core蛋白発現は、tetracyclineの投与、非投与によって厳密に調節され、さらに肝臓にのみ発現することが確認された。生後二ヶ月目にtetracyclineを消退させたtTA/HCVマウス(Inducible群)では、16週齢より肝臓内にリンパ球浸潤を認めた。Inducible群ではHCV蛋白に対する免疫寛容は受けず、C型肝炎小動物モデルとして有用であると考えられ、今後のさらなる解析が期待される。
|