研究課題/領域番号 |
12670529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
石川 哲也 愛知医科大学, 医学部, 講師 (10288508)
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研究分担者 |
各務 伸一 愛知医科大学, 医学部, 教授 (10115545)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 宿主免疫応答 / 細胞障害性Tリンパ球 / costimulatory molecule / トランスジェニックマウス / DNA immunization / downregulation / B型肝炎ウイルス / 慢性肝炎 / concanavalin A / Propionibacterium acnes |
研究概要 |
ウイルス性肝炎における慢性化成立機序は、現在まで詳細には解明されていない。直接の細胞障害性のないB型、C型肝炎ウイルス(HBV、HCV)感染において、肝炎の発症は宿主免疫応答の誘導を意味するが、それがウイルス排除に至る程強力でないために慢性化するのであろうと漫然と理解されている。この慢性化成立機序を解明するため、in vitro、in vivoにおいて種々の実験を行った。in vitroにおいては肝細胞障害発症の主たるeffectorと考えられる細胞障害性Tリンパ球(CTL)に関する解析を行った。CTLはcostimulatory molecule (CM)による補助刺激なしの状態では、その増殖能、機能ともに障害されることを明らかにした。つまり、肝障害をきたすCTLもCM発現の十分でない肝細胞との接触により不活性化されることによる不十分な感染肝細胞の排除が、慢性化の成立の一因となっていると考えられた。ヒトHBVキャリアのモデルと考えられるHBVトランスジェニックマウス(Tg)をHBV遺伝子(HBs)を用いたDNA immunizationにより免疫すると、ウイルスのdownregulation (DR)が起こるが、完全なDRの起こる確率は必ずしも高くない。HBsに加えて、B7-1、B7-2、CD40などのCM遺伝子を同時に免疫することによるDRの確率を検討した。DRの確率は必ずしも高くなかったが、HBs単独時には認めなかった肝障害が観察され、CM併用により、effectorの誘導効率は上昇していることが示唆された。今後の治療応用に向けて、期待がもたれる結果と考えられた。
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