研究課題/領域番号 |
12670534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
上野 隆登 久留米大学, 先端癌治療研究, 教授 (70176618)
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研究分担者 |
坂田 隆一郎 久留米大学, 医学部, 助手 (70258424)
古賀 浩徳 久留米大学, 医学部, 助手 (90268855)
鳥村 拓司 久留米大学, 医学部, 講師 (60197986)
橋本 修 久留米大学, 医学部, 助手 (50289427)
木村 利奈 久留米大学, 先端癌治療研究センター, 研究員 (60299518)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 肝星細胞 / 肝癌細胞 / PPARα activator / COX2 / IL-1 / 脱分化 / Lipomics / C型肝炎ウイルス / PPARα / フェノフィブレート / HCV-Core蛋白 / transgenic mouse / 肝発癌 / 肝細胞脂肪変性 / PPARγ / 脂肪肝 / 肝細胞癌 / フィノフィブレート |
研究概要 |
Peroxisome proliferator-activator receptor(PPARα)activatorがNF-κBのシグナルを抑制することでcyclooxgenase-2(COX2)の転写活性を抑える。また高分化肝細胞癌ではCOX2が脱分化に関与する。本研究ではPPARα activatorが人肝星細胞(HSC)の活性化抑制、肝癌細胞の脱分化抑制効果をもたらすか否かについて検討した。その結果、(1)人肝星細胞株LI-90、人肝癌細胞株HUh-7、HLE、HepG2、Hep3BともにPPARα、γの発現は認めるもののPPARαの方がPPARγより弱かった。IL-1刺激でこれらの細胞によるPPARα発現は増強するが、PPARα activatorにより抑制された。(2)COX2 promoterまたはNF-κB responsive elementにルシフェラーゼ遺伝子を融合させたレポータープラスミドをLI-90に導入後、IL-1によりCOX2 promoterやNF-κB responsive elementの活性化は亢進したが、PPARα activator投与後抑制された。 本年度は肝癌細胞株を用いてin vitroによるPPARα activatorの脱分化抑制効果を検討する予定であったが,core蛋白transgenic(whole body)マウスに直接フェノフィブレート(PPARα activator)を投与したin vivoの実験系を確立できたので、以下のような実験を行っている。1)数百種類の脂肪成分解析が可能であるlipomicsを導入して、肝臓内の脂質成分の変化を解析する。2)肝の超微形態観察を含む組織的検討を行う。3)Western法などを駆使して肝細胞の細胞周期関連因子の発現変化を検討する。これらの点を解析しC型肝炎,ウイルスと肝細胞内脂肪変性,肝発癌との関連を現在検討中である。
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