研究課題/領域番号 |
12670560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井上 博雅 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (30264039)
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研究分担者 |
松元 幸一郎 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (60325462)
古藤 洋 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (10253452)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 気道リモデリング / 気道平滑筋 / 杯細胞化生 / PAF / cysteinyl leukotriene / Angiotensin II |
研究概要 |
抗原反復曝露による平滑筋を中心とした気道リモデリングを呈する動物モデルを作成し、気道反応に及ぼす影響を検討した。また、cysteinyl leukotriene (cysLT)やangiotensin II(AT2)はin vitroでの気道平滑筋増殖に関与していると報告されている。in vivoでの平滑筋リモデリング成立におけるこれらの内因性メディエーターに対する拮抗薬の効果を検討した。 卵白アルブミン(OVA)感作マウスに、抗原を反復吸入曝露した。組織学的には、6回曝露後には基底膜肥厚が、12回曝露後には気道平滑筋層の肥厚が観察された。気道過敏性は6回から12回曝露後にかけて亢進がみられたが、好酸球性気道炎症はむしろ軽減した。さらに、6回曝露群までは最終曝露終了96時間後には気道過敏性亢進は消失したが、12回群では曝露終了7日後にも気道過敏性の亢進が持続していた。cysLT受容体拮抗薬やAT2受容体拮抗薬は、12回群での気道過敏性亢進と平滑筋層肥厚を抑制したが、好酸球性気道炎症には影響を与えなかった。以上より、抗原反復吸入曝露後での気道過敏性亢進は、好酸球性気道炎症よりむしろリモデリングによるものと考えられた。cysLTやAT2受容体拮抗薬はリモデリングの抑制に有用である可能性が示唆された。 さらに、気道リモデリングのなかで気道上皮の杯細胞過形成/化生については、OVAの単回吸入曝露しにより杯細胞増生を呈するマウスモデル、及びタバコ煙の反復曝露により杯細胞増生を呈するモルモットモデルを用いて杯細胞増生の機序を検討した。両モデルとも、気管上皮杯細胞数の増加・MUC5AC発現亢進とともに、BAL液中好酸球数及びPAF濃度の増加が認めた。そこで、抗PAF薬を投与したところ、杯細胞過形成/化生を有意に抑制した。以上より、PAFは杯細胞過形成/化生に重要な役割を担っていると考えられた。
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