研究課題/領域番号 |
12670567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
阿部 庄作 (安部 庄作) 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60113510)
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研究分担者 |
平澤 路生 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90264530)
高橋 弘毅 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (60231396)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | SP-A / SP-C / CC-10 / 肺癌 / 腺癌細胞 / 末梢血 / RT-PCR / 微小転移 / サーファクタントアポ蛋白 / clara cell 10kd protein / PCR / 免疫染色 / サイトケラチン |
研究概要 |
肺癌患者の遠隔転移に関与している末梢血中の肺癌細胞を検出するため、肺癌患者の骨髄中のSP-A陽性細胞の検出を検討した。原発巣組織でSP-Aが陽性19例中8例に骨髄で陽性であった。PCRによるSP-AmRNAでは、その陽性率は44%で、感度は高かった。ついで、肺に特異的に発現するSP-A、SP-C、CC-10をマーカーとしてPCRを行った。健常成人の末梢血有核細胞5×10^6に肺腺癌細胞を混入させ、PCRを行った結果、5×10^6に1個の肺腺癌細胞が混人していれば検出可能であることが示された。健常成人、肺癌以外の肺疾患を有する患者の末梢血での陽性は肺化膿症患者1例のみで,SP-AmRNAが認められた。SP-AのRT-nested PCRの検出率は非小細胞癌患者72例の内SP-AmRNAが26例(36%)、SP-CmRNAが10例(14%)、CC-10mRNAが2例(3%)に検出された。SP-AmRNAは病期I期から高率に認められたが、SP-CmRNAは病期III期以上の進行例に限られた。末梢血中の肺癌細胞、すなわちoccult metastatic lesionsの検出がSP-AのRT-nested PCR法による検出法を開発し、臨床的有用性が示された。
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