研究課題/領域番号 |
12670613
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
森豊 隆志 鹿児島大学, 医学部, 講師 (90305110)
|
研究分担者 |
反町 勝 鹿児島大学, 医学部, 教授 (70036440)
納 光弘 鹿児島大学, 医学部, 教授 (10041435)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | HTLV-1 / HAM / 脳脊髄液細胞 / in situ hybridization法 / 免疫組織学的方法 / レーザスキャニングサイトメータ / HTLV-I |
研究概要 |
1.HTLV-1プロウイルスと転写産物の同時かつ定量的検出法の基本的測定方法の確立のため、以下を実施した。 (1)HTLV-1プロウイルスDNA、mRNA、蛋白の蛍光による検出系の確立。我々が開発したHTLV-1mRNAと抗原の高感度検出法に加え、新たに開発した高感度のプローブを用いたFISH法によりHTLV-1プロウイルスDNAをsingle copyレベルで可視化することに成功した。この方法を用いて患者サンプルから作成した染色体標本および間期核標本を用いて具体的にHTLV-1プロウイルスDNAの検出を実施した。 (2)(1)の蛍光物質のレーザスキャニングサイトメータ(LSC)での定量条件の検討。DNA、mRNA、蛋白の各々一細胞当たりの相対的な蛍光強度の比較を行ったが、LSCの検出感度が十分でなく、その感度を上昇させる工夫が必要であることが判明した。 (3)HTLV-1プロウイルスDNAとウィルスmRNAまたは蛋白の同時検出のための条件の検討。同時検出の際に至適となる共有できる条件の検討を行い、最適な固定方法を新たに見出したので、患者サンプルでも実施した。 (4)LSCでの蛍光2色同時検出のための条件の検討。蛍光2色検出において互いの蛍光の輝度および波長のバランスを検討し、いわゆるかぶりの影響等を検討した所、LSCの現状で持つ機能では不十分ではあるものの2色のデータを融合する機能を用いることが有用であることが判明した。 2.HAM患者の脳脊髄液細胞中のHTLV-1プロウイルスと転写産物の関係の解析のために用いる多数の患者の脳脊髄液細胞サンプルの収集、ストックを開始し、実現可能となった技術についてはその検討を行った。 3.この研究の開発の過程で確立された組織学的方法などの基礎的技術をHAM、HTLLV-1以外の研究へも応用した。
|