研究課題/領域番号 |
12670699
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
福田 昇 日本大学, 医学部, 助手 (40267050)
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研究分担者 |
渡辺 吉康 日本大学, 医学部, 助手 (10267049)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | リボザイム / TGF-β / 血管平滑筋細胞 / 遺伝子治療 / 動脈 / 腎臓 / RNA / キメラ / 増殖 / RT-PCR / ウエスタンブロット |
研究概要 |
平成12年度 1.TGF-βmRNAに対するリボザイムの分子設計、合成、RNA切断実験 ヒトおよびラットTGF-βmRNAの二次構造のコンピュータ解析よりハンマーヘッド型リボザイムをデザインした。切断実験としてターゲットRNAを合成し、切断産物を確認した。 2.血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖に対する作用の検討に対する作用の検討 TGF-βmRNAに対するDNA/RNAキメラ型リボザイムをlipofectinを用いヒトまたは高血圧自然発症ラット(SHR)由来VSMCにデリバー、VSMC増殖に対し強力な抑制作用を確認した。 3.TGF-β発現に対する作用 TGF-βmRNAに対するリボザイムによりTGF-βmRNA、TGF-β蛋白発現の有意な低下を確認した。 平成13年度 1.脳卒中易発症ラット(SHR-SP)の心血管臓器増殖に対するリボザイムのin vivoでの作用 TGF-βmRNAに対するDNA/RNAキメラ型リボザイムをpolyetilenemineを用いSHR-SPに腹腔内投与し28日目に腎障害、血管増殖抑制と生存率の延長を認めた。 2.リボザイムのラット頚動脈のバルーン傷害による新生内膜形成に対する作用 TGF-βmRNAに対するDNA/RNAキメラ型リボザイムをのバルーン傷害後のラット頚動脈に投与し、2週間後に中膜/内膜比を形態的に計測し、有意な新生内膜の抑制が確認された。さらに、TGF-β mRNAおよび蛋白発現が著明に抑制された。 3.豚の冠動脈にバルーン障害を行い、冠動脈狭窄モデルを確立した。リボザイムをバルーン障害時に冠動脈内に投与し、3週間後に開胸し、新生内膜の程度を冠動脈切片より組織形態的に中膜/内膜の面積比より評価し、有効性、投与量、投与期間を検討中である。 これらのリボザイムの塩基配列は日本大学国際ビジネス育成センター(Nubic)を通して、特許を取得した。 またヒトmRNAに対するリボザイムはBiochem Biophys Res Communに、ラットTGF-β mRNAに対するリボザイムはCardiovasc Resに掲載した。
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