研究課題/領域番号 |
12670704
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
藤原 兌子 京都女子大学, 家政学部, 教授 (80111897)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | Fas刺激 / アポトーシス / ラット心筋細胞 / 顕微鏡ビデオ / beating / Fas / ラット培養心筋細胞 |
研究概要 |
1.Fas刺激後のラット培養心細胞におけるアポトーシス全プロセスのビデオ顕微鏡による解析 ラット培養心筋細胞にFas-ligand+actionmycin Dを加えてアポオーシスを誘導し、48時間顕微鏡ビデオカメラを設置して連続撮影を行い、アポトーシスの全プロセスにおける機能と形態を観察した。60%の細胞で平均16時間後に比較的遅いbeating(17±3/分)が始まった。その後、より速いbeating(35±7/分)を伴いながら長軸方向に縮小化がおこり、長方形、棍棒状、或いは骨状に変形した。細胞はさらに平均3時間後平滑な表面を保ったまま球形に完全縮小した。Beatingは消滅し、0.6±0.2時間後buddingやapoptotic bodyの出現がみられた。Beating開始は心筋細胞の形態変化に先行し、かつその頻度はその後の形態変化に関連していた。ラット心筋細胞のアポトーシスの全プロセスは短時間に終了する。 2.Fas刺激後のラット培養心筋細胞におけるアポトーシス全プロセスの超微形態の解析 超微形態の特徴は高度の核のクロマチンの凝集、fragmented nuclei、高度の細胞のschrinkage、細胞全体のmyofibrilのderangementであり、細胞膜はスムーズである。その後、buddingやapoptotic bodyを形成する。ラット心筋細胞のアポトーシスでは、ミトコンドリアにwrinkled bodiesが形成されることが特異的であり、他の細胞のアポトーシスでみられる半月状または三ヶ月状の核クロマチンの凝集は観察されなかった。 3.Fas刺激アポトーシスとカスペース阻害剤、Ca-およびβ-ブロッカーとの関連に関する検討 Fas刺激アポトーシスは、カスペース阻害剤z VAD finkおよびCa-ブロッカーニフェジピンによりブロックされるが、β-ブロッカープロプラノロールではブロックされなかった。
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