研究課題/領域番号 |
12670707
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
渡邉 望 川崎医科大学, 医学部, 助手 (60319960)
|
研究分担者 |
吉田 清 川崎医科大学, 医学部, 教授 (60322583)
赤坂 隆史 (赤阪 隆史) 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (70322584)
藤本 勝邦 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (80106351)
神山 憲王 川崎医科大学, 医学部, 講師 (10248213)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | 心筋虚血 / 再灌流障害 / 3次元構築 / 心筋微小循環 / 虚血再潅流障害 / 微小血管 |
研究概要 |
本研究では、心筋再灌流モデルを作成し冠微小血管を直接観察してその形態学的異常を検討し、再灌流障害時の微小血管の病態を明らかにすることを目的とし、レーザー共焦点顕微鏡を用いて三次元的に微小血管立体構造を観察した。ラット拍動心の左前下行枝を結索し7分後に再開通させて、その後摘出した心臓に我々の開発した造影剤を大動脈から逆行性に冠動脈へ注入し毛細血管床まで充満させた。再灌流後のICG経静脈投与にて良好な再灌流を得た群(Good reflow)と、灌流欠損を認めた群(no reflow)に分けて検討した。レーザー顕微鏡により撮影した画像を3次元的に再構築し、毛細血管容量比を算出したところ、再灌流領域での毛細血管容量比はGood reflow群では正常部の約6割、no reflow群では約2割と減少していた。さらに、臨床的に再灌流障害の軽減に有効とされる薬剤ニコランジル投与による同現象への影響につき実験を行った結果、ニコランジル投与時には再開通後の再灌流不良例(いわゆるno-reflow症例)の割合が著しく減少し、その毛細血管容量減少の程度も非投与群に比べて軽減されることを観察した。臨床の現場で用いられているドプラガイドワイヤや心筋コントラストエコー法による研究で、再灌流障害時の心筋内微小循環障害が示唆されていたが、本研究では解剖学的見地からそのメカニズムの一旦に迫ることができ、さらにその治療法への足がかりを得ることができた。またドプラガイドワイヤ、心筋コントラストエコー法およびドプラ心エコー図法にても冠循環観察を行い、本実験の実験結果を臨床例での現象と照らし合わせて考察することができた。
|