研究課題/領域番号 |
12670750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田尻 仁 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (80183458)
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研究分担者 |
三代 俊治 東芝病院研究部, 部長(研究職)
澤田 敦 (沢田 敦) 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60314324)
虫明 聡太郎 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90291947)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | TTウイルス / 劇症肝炎 / 非A-非G型肝炎 / 疫学 / 肝炎 / 母子感染 |
研究概要 |
1.正常小児におけるTTウイルス(TTV)の感染率を検討した。N22のプライマーによる検討では、0-15歳までの正常小児114例のTTV陽性率は、33例、28.9%であり、7歳以降に加齢とともに急に上昇したが13歳以降は明らかに低下した。 2.TTVのnon-coding regionの塩基配列を調べ、系統樹解析を行うことによって母子4組においてTTVの母子感染の確認が可能であった。 3.小児の非A-非G型肝炎患者41例においてTTVの検出を試みた。N22のprimerを用いたPCRでは、非A-非G型肝炎患児の31.7%が陽性であり、正常小児114名のTTV陽性率28.9%と比べて有意差はなかった。TTV陽性の肝炎13例におけるgenotypeは、genotype1が11例、genotype2が2例であり、正常小児(33例中genotype1が30例、genotype2が3例)と比べて有意差を認めなかった。 4.胆汁うっ滞が遷延し、体重増加不良などの症状が認められた血清TTV陽性の新生児肝炎3例において、大量ガンマグロブリン療法後に血清総胆汁酸の著明な低下とともに体重増加の改善が認められた。肝組織のTTVDNAが陽性であり、治療後に血清からTTVDNAが消失した。このように一部の新生児肝炎の発症にTTV感染が関与している可能性がある。
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