研究課題/領域番号 |
12670791
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
横山 達郎 近畿大, 医学部附属病院, 教授 (00122127)
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研究分担者 |
池田 義 京都大学, 医学研究科, 助手 (40281092)
米田 正始 京都大学, 医学研究科, 教授 (20303810)
吉林 宗夫 近畿大学, 医学部・附属病院, 助教授 (80273449)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | Cavopulmonary shunt / 肺動静脈瘻 / Hypexic pulmonary vasoconstriction / 右心バイパス |
研究概要 |
現在日本白色家兎を用いて、麻酔方法、術中管理を改善しcavopulmonary shuntによる長期生存モデルを安定して作成出来るようになった。最長で7カ月生存モデルを得ている。この間、術後定期的に動脈血ガス分析を行い、術後2週間には動脈血酸素分圧の低下を生じることを確認した。このモデルに対して、in vivoでの微小肺血管造影を行い、低酸素負荷にて本来収縮するべく末梢肺動脈の血管応答が消失し血管が拡張することを左肺との比較により確認した。この反応は、下半身血流を除いたのちすぐに起こるものではなく、数日ののちに完成される反応であることを確認した。この血管拡張は、一酸化窒素によるものでないことを、nitric oxide synthase inhibitorを投与することにより確認した。以上の事を第53回日本胸部外科学会総会及び第65回日本循環器学会総会学術集会にて発表した。 また従来この反応は、肝臓の因子とも拍動流の因子ともいわれている部分があった。この低酸素に対する反応性を指標として拍動流の因子を確認すべく新たなモデルを作成した。すなわちcavopulmonary shuntの吻合部中枢側で肺動脈狭窄を作り、末梢肺動脈の脈圧を小さくしたモデルでは、血管応答が保持されることを確認し、この血管応答の変化がやはり肝臓由来である可能性を確認した。この反応を指標として今後分子生物学的な検討を行いhepatic factorの究明を進めるとともに、肺における低酸素に対する反応の機序の解明にもあたる予定である。
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